映画『グスコーブドリの伝記』世界的バンドネオン奏者・小松亮太さん映画メインテーマ曲演奏付き親子試写会&スペシャルライブ
名作『銀河鉄道の夜』のチームが5年の歳月をかけて、あらゆる世代へ語り継ぐ、未来への願い。美しきイーハトーヴの森を舞台に、主人公の愛と勇気を描いたファンタジー大作です。
本作の映画音楽を担当した世界的なバンドネオン奏者の小松亮太さんが、ユナイテッド・シネマ豊洲にて実施いたしました親子試写会に登壇し映画メインテーマ曲の生演奏を披露いたしました。
同日、アーバンドックららぽーと豊洲センターエントランスにて、スペシャルライブも行いました。
【『グスコーブドリの伝記』映画メインテーマ曲演奏付き親子試写会】
日時:6月23日(土)
場所:ユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン1
演奏曲:映画グスコーブドリの伝記メインテーマ
主題歌「生まれ来る子供たちのために」
ゲスト:小松亮太、レオナルド・ブラボ(アルゼンチン出身のギタリスト)
本編上映前にMCから本作の紹介後、バンドネオン奏者・小松亮太さんが登壇、親子連れで満席の会場から拍手で迎えられました。
MCとのトークを交えつつ、レオナルド・ブラボさんとのセッションで、“映画『グスコーブドリの伝記』メインテーマ”と本作の主題歌、小田和正さんの“生まれ来る子供たちのために”の2曲を披露いたしました。
主題歌“生まれ来る子供たちのために”は、小松さん自身が小学生のころ聴いていた曲で、「自分が大人になって弾くことになるとは…」と語る一面も。
会場に響き渡る独特なバンドネオンの音色に、子どもたちも真剣に耳を傾け、演奏が終わると、会場は大きな拍手に包まれました。
演奏後は、原作者・宮沢賢治の故郷である岩手県花巻市で実施した本作のジャパンプレミアにて地元の幼稚園児と一緒に演奏をしたことや、宮沢賢治が教鞭をとっていた花巻農業高校の学生との交流など、思い出話にも花が咲きました。
<トーク内容>
MC:本日は親子試写会ということで、多くのお子さんが来てくださいました。
小松亮太さん:本当に!僕の普段のコンサートだとありえない感じです(笑)。
僕も小学生と中学生の子供がいるのですが、本作を楽しみにしています。
今日も実は「小松さんのお子さんも観に来られますか?」と聞かれて誘ってみたのですが、授業参観とかぶってしまいました(笑)。
MC:残念ですね、7月7日公開のときにはぜひ。
小松さん:もちろん、観させてもらいます!
MC:今回初めて映画音楽という分野に挑戦されていますが、実際に担当されてみていかがでしたか?
小松さん:僕が普段何をしているかというと…
よくアコーディオンと間違えられるのですが、バンドネオンという楽器を使って、アルゼンチンタンゴを演奏しているんです。
“リベルタンゴ”とか、ご存知の方もいるかもしれません。
また、日曜日に放映されているTBS「THE世界遺産」のテーマ曲は僕が作曲し、バンドネオンの演奏をしています。
そういった活動を普段している人間が、どうやって映画音楽を作っていくのか…正直難しいんじゃないかと思いました。
でも、やってみると本当に面白くて。
いろいろな登場人物が出てくるのですが、それぞれのキャラクターが出てくる度に、各キャラクターのメロディと創造を働かせて作っていきました。
もちろん、ヴァイオリンやギターなどよくある楽器も使いながらブラジルのバンドリンという珍しい楽器やパンフルートという普通の笛でない特殊な楽器も入れたりとバラエティにとんでいます。
怖そうなキャラクターには怖そうなメロディー、すごい癖のあるキャラクターには、癖のあるメロディーを作りました。
MC:すごく、大変な思いでメインテーマ曲を創られたのですね。
それでは早速、演奏をお聞かせいただけますか?
〜“映画『グスコーブドリの伝記』メインテーマ”と“生まれ来る子供たちのために”の演奏〜
小松さん:僕にとってこの“生まれ来る子供たちのために”は古くから知っている曲で、僕が小学生1年生のころにできた曲で、子供のころに聴いた曲を大人になってこうした形で弾くのはありがたいなって思います。映画を初めて観たときは、この曲が流れて本当にいい曲で「もっていかれた!」なんて思ってしまいました(笑)。
MC:これから東京では初の映画上映となりますが、これからご覧になる皆さんへ、小松さんから見どころをお伝えいただけますか。
小松さん:去年大変な震災があり、杉井監督はこの映画と結びつけたくはないとおっしゃっていますが、去年あった悲しい出来事とこの映画は本当にタイミングが合ってしまって、合うべくして合ったのではないかと思います。
この映画を観て「何のために生きるのか」を考えてもらいたいです。
80年前に本作を贈り出した、宮沢賢治のハートに触れるつもりでぜひ観てください。
【バンドネオン奏者小松亮太スペシャルライブ 概要】
日時:6月23日(土)
場所:アーバンドックららぽーと豊洲 センターエントランス
演奏曲:
映画『グスコーブドリの伝記』メインテーマ
主題歌「生まれ来る子供たちのために」
風の詩〜THE世界遺産
リベルタンゴ
■ゲスト:小松亮太、レオナルド・ブラボ
アーバンドックららぽーと豊洲 センターエントランスに作られた特設ステージに小松亮太さんとレオナルド・ブラボさんが登場。
最初は何が始まるのかわからず、のぞき見て通り過ぎていったお客さんも、演奏が始まると一転、足を止めバンドネオンの音色に聞き入る姿が多く見受けられました。全部で4曲の演奏が終わるころにはステージの周りだけでなく、吹き抜けになっている上の階からも大きな拍手が沸き起こりました。