この度、6月17日(日)に宮沢賢治特別イベントin大船渡として、岩手県大船渡市にてNHKのEテレにて放映されているテレビシリーズ「リトル・チャロ東北編〜星のたぬき〜」と、映画『グスコーブドリの伝記』の上映会を行いました。

昨年の津波で被災された大船渡の方々を支援するために、地元新聞での募集と、仮設住宅、みなし住宅の方々を対象に地元ボランティアの方々が個別訪問によって、約200人の男女が来場。

各作品上映の間には、朗読会などを行っているサークル“オープンハート”の方がサムイに身を包み、農家のおばさんをイメージして登場し、宮沢賢治の有名な詩「雨ニモ負ケズ」を朗読すると、大きな拍手がおこり、会場は一体感に包まれました。

イベント後には、「元気をもらった」「励まされた」と多くコメントがよせられ、心温まるイベントとなりました。

映画『グスコーブドリの伝記』 宮沢賢治特別イベント in 大船渡

■日時:6月17日(日)

■場所:岩手県大船渡市 リアスホール

■主催NPO法人みちのくふる里ネットワーク
 アクションネットワーク会議
 朝日新聞社広告局
 協力:NHKエデュケーショナル
 後援:岩手県大船渡市、花巻市

■内容:
・「リトル・チャロ東北編〜星のたぬき〜」上映会
・サークル“オープンハート”(*)による「雨ニモ負ケズ」朗読
・映画『グスコーブドリの伝記』上映会

(*)オープンハート:
地元在住の30代〜60代の団体。
視覚障害者のために朗読をCDに吹き込んで配布したり、
年に一度の朗読会をおこなうサークル。

【宮沢賢治特別イベント in 大船渡 概要】

37年という短い人生の中で、三陸沖地震や大規模な冷害に見舞われながら、故郷を愛し続け、数々の名作を残した宮沢賢治にまつわるアニメーション2本上映と詩の朗読会を行う、被災者支援のためのイベントが岩手県、大船渡で昨日、開催された。

運営、司会、朗読に地元大船渡の沢山の方々が積極的に参加し、地元新聞社、他マスコミも取材に駆けつけて、盛り上がりみせた。

昨年の津波で被災された大船渡の方々を支援するために、地元新聞での試写会募集と、仮設住宅、みなし住宅の方々を対象に地元ボランティアの方々が個別訪問によってご招待し、約200人の男女来場した。
子供連れの家族も目立ち、幅広い層の方々が会場に集まり、和やかな雰囲気で開催された。

最初に上映したのは、テレビシリーズ「リトル・チャロ東北編〜星のたぬき〜」。
リトル・チャロは、NHKのEテレで放送されているシリーズで、今回は、かわいい子犬のチャロが岩手県で不思議な世界に迷い込み、世の中を救うために八枚のお札を集める冒険の旅に出る、という第一話と第八話の主人公となったタヌキのブドリ登場の放送分を特別に編集されたものである。

続いてオープンハートの石橋祥子さん、大友たつ子さん、土井尻季恵さんによる、宮沢賢治の有名な詩「雨ニモ負ケズ」が群読された。
当日朗読した3人はサムイに身を包み、農家のおばさんをイメージして登場し、大きな拍手がおこった。

最後に、映画『グスコーブドリの伝記』の上映。映画は東北が生んだ国民的作家宮沢賢治さんの物語を世界中に届けたいという想いで贈る“主人公の愛と勇気を描いた長編ファンタジー”。

大ヒットを記録したアニメーション映画 『銀河鉄道の夜』 の公開から27年を経て、再び集結した杉井ギサブロー監督、キャラクター原案ますむら・ひろしたちスタッフが熱い想いを抱いて5年の歳月をかけて製作された。
主題歌は小田和正の「生まれ来る子供たちのために」。
小田和正は、今年になって、被災者支援コンサートを同ホールで行っている。
先日の6月12日で、本作のジャパンプレミアのため花巻を訪れた小栗旬、忽那汐里、草刈民代のニュースは岩手県でも大きな話題となっており、大船渡の観客に高く認知されていた。

イベントに尽力された大船渡アクションネットワーク会議代表の 大関輝一さんが挨拶し、国からの支援を受けられる情報をもっと多くの方々に伝えるために、被災者のための新聞、雑誌を無料で配布した。

アンケートが集められると、「このイベントで元気をもらった」、
「励まされた」という声が多く寄せられた。