『ファインディング・ニモ』『トイ・ストーリー』など、世界中で愛される傑作を生み出してきたディズニー/ピクサー最新作『メリダとおそろしの森』(監督:マーク・アンドリュース)ピクサー10作目のオリジナルストリーにして、初の女性主人公のメリダの日本語吹替版本編声優に抜擢された大島優子さん(23)、本作の監督マーク・アンドリュース氏(43)、プロデューサー・キャサリン・サラフィアン氏(43)が 6月13日(水)午前、東京乗馬倶楽部で来日記念イベントを行った。

本作は、ディズニー/ピクサー史上初の女性主人公・王女メリダの冒険を描くファンタジー・アドベンチャー。馬を駆り、弓を射ることが大好きなお転婆な王女メリダ。彼女は、思いもよらない自分自身の運命と向き合うことになる、勇気と感動に満ちた“家族の絆”のストーリー。

昨夜から降り続いた雨も止み薄日が射す中、まずは、映画の舞台となった自然豊かなスコットランドの森をイメージした木々あふれる会場に本作の監督アンドリュース氏とプロデューサーのサラフィアン氏が登場。「おはようございます」と日本語で挨拶し、サラフィアン氏は「新しいヒロインのメリダが、家族の絆に癒しをもたらすという素晴らしい内容になっている」と述べ、「物語の舞台となったスコットランドのハイランズはとても素晴らしい場所」とアンドリュース氏は語った。また、「スコットランドが背景なので、毎週金曜日にはスタッフ皆キルトを着ていた」と制作当時を振り返り、「オリジナルのストーリーを作ることが一番のチャレンジ」、「ディズニー作品とは全く異なるプリンセス作品を作りたいと思った」と監督は語った。「メリダは活発で運動神経もよく、好奇心旺盛な女性」とサラフィアン氏が話し、素晴らしい出来上がりにピクサースタッフへ称賛を送った。また、二人とも日本の多くのアニメに影響を受けているそうで、特に、アンドリュース氏はジャングル大帝やマクロス、ガッチャマンやアキラ、更には宮崎作品が大好きであると日本通な一面も明かした。最後に「原題のBRAVE(勇敢さ)は外見的なことだけでなく、内面的な強さが重要」とメッセージを送った。

続いて本作で日本語吹替版本編声優を務める大島さんが東京乗馬倶楽部人気ナンバー1ポニー(名前/谷村さん)の背に乗り登場。落ち着いた様子の谷村さんの背で大島さんにも笑顔がこぼれ、息の合ったコンビで撮影に臨んだ。

「約4年ぶりに馬に乗り、とても気分が高まっています」と大島さんが挨拶すると、「(乗馬姿が)とても素晴らしい!」とアンドリュース監督は絶賛。また、サラフィアン氏も谷村さんの美しさに感動した様子だった。

ピクサー作品が大好きと語る大島さんは、ピクサースタジオの監督、プロデューサーを横にし、「まるで歴史上の人物に会ったみたい。とてもリスペクトしています」と緊張した面持ちで話すと、「(メリダの声優である)大島さんと会えてとても嬉しい」と二人も喜びを隠せない様子。大島さん自身の乗馬経験について聞かれると、12歳の時、ファームステイで1週間泊まり込みで馬の世話をし、そこで初めて馬に乗ったことを明かした。さらに落馬したことも打ち明け、メリダが落馬するシーンのアフレコ時に(落馬した経験が)参考になったと、監督やプロデューサー、取材陣の笑いを誘った。

メリダにとっての相棒が馬のアンガスであるということから、それぞれの相棒について聞かれると、ヒップというウサギが自分にとっての相棒と大島さんが話し、ヒップがメスだと思っていたらオスだったと最近発覚したそうで、「ヒップも大切な家族の一員です」と笑顔で答えた。

最後に谷村さんも含めてのフォトセッション。大島さんは「谷村さんともっと心を通わせたかった」と名残惜しそうに退場した。

大島優子さんが声優を務めるこの夏一番の話題作、映画『メリダとおそろしの森』は、7月21日より全国公開されます。