Q:監督にお聞きしたます。
今回監督2作目で、このようなヒットシリーズのリブートを監督するのは、かなりのプレッシャーだったと思うのですが、ご自身はどのような意気込みで臨んだのですか。

監督:もちろんプレッシャーは大きかったですが、それよりも17歳の頃の自分に戻って、やっと夢がかなったという気持ちが大きかったです。素晴らしいスタッフ&キャストと協力して創れるというのは、2年という長い時間がかかりましたが、毎日が光栄な気持ちの連続。これは若者の、一人の“人”の映画だと思っています。彼の個人的な旅路を描ければ、大きなアクションが現実的に感じられると考えました。ひとつひとつの感情、ドキドキの加速、大きなスコープ、それらがこの映画で描けられていたらいいなと思っています。

Q:(キャストへ)完成した作品を観ていかがでしたか?お気に入りのシーンは?

アンドリュー:
つい最近IMAXの3Dで観ました。僕は3歳の頃からの大ファンで、このキャラクターが動く姿を、3Dで観れるというのは 本当に素晴らしいアイディア。自分が飛んでいるような興奮を覚えました。でも僕が彼な訳で、混乱しながら観ました。彼の役割、困難、犠牲、何を探しているのか、そして運命。これらは今の僕の人生をかたちづくったとも言えるくらい重要なキャラクターです。それになりきってこのスーツを着るというのはもう圧倒です。トビーの仕事を継げたのも名誉。
好きなシーンはたくさんありすぎるのですが、僕は自分が出ていないスタントの彼らがでているすべてのシーンを挙げます。そして映画そのものが好きなシーンでもあります。答えが長くてゴメンナサイ(日本語で)。

エマ:
アンドリューの答えが長いので私は短くしますね(笑)。出来上がった本編を観るのは楽しかったです。でも自分をみるのはおすすめできないですね。だって3Dで、しかもあんなに巨大なんだもの(笑)。映画はすごく大好きでした。スパイダーマンと3Dは完璧なマッチですね。スパイダーマンのために3Dがあると言っても良いくらい。それに私はニューヨークに住んでいたので、ニューヨークの景色がとても美しく描かれていたのも嬉しかったです。
好きなシーンは、ピーターが色々と試しながら力を見つけていくシーン。ユーモアがあるシーンが特に好きです。

リース:
僕は日本語が本当は上手いんですけど、今日は英語で話しますね(会場笑)。エマが言ったように、私も初めて3Dで自分の姿をみたのはとても奇妙でした。それにあんなに大きなトカゲを見るのは貴重な経験ですよね。技術の進歩に驚きました。CGの中に自分がいる、そのリアルさに良い意味で嫌でもあり、同時に感動も覚えました。
好きなシーンはたくさんあるのですが、強いてあげるならばこの2つのシーンを。1つはスパイダーマンがコンクリートの壁に押し付けられ、それでもニューヨークの街を見上げるシーン。もう1つはおばさんのために卵を持って帰るシーン。世界を悪から守るという大きな仕事しながらも、でも小さな約束も守る。それがこのキャラクターの恒久的な人気に繋がっているのだと思います。

Q:ガーフィールドさんにお聞きします。
役が決まったとき、またスーツを初めて着たときの気持ちは?

アンドリュー:
質問ありがとう、そしてスパイダーマンのために赤いジャケットを着てくれてありがとう。
抜擢されたときは、本当に純粋に夢がかなったという喜びで、それは言葉ではとても表せられないですね。絵画でも歌でも。この気持ちがいつか自分でも完全に理解できるときが来るのかもしれないけれど、とにかく今までの人生で一番素晴らしい気持ちでした。
スーツは、かゆくて着心地が悪いし、トイレにも行きにくいという不便さもあり、残念ながらそこで夢は崩壊しました。・・・というのは冗談で(笑)、監督と衣装デザイナーがデザインしたとても美しいスーツに圧倒されました。今でも時々喜びがふつふつと沸いてくるくらいです。

Q:リース・イーヴァンズさんへ。
日本にもいろいろモンスターはいますが、リザードという「人々の恐怖の対象」をどのような気持ちで演じましたか?

リース:
モンスターというのはこれまでいろんな映画に出てきました。リザードは人の命を救いたい、飢えのような気持ちから生まれます。ただし彼は冷血動物の心が人間の倫理に影響を及ぼすという点を見逃していました。リザードという存在は「警告」だと思うんです。人間のそういった技術がどんな影響を及ぼすのかという警告。彼を怖いと思うのであれば、それは人間が怖いということ。つまりモンスターは人間の中にいるということだと思うんです。

Q:エマ・ストーンさんにお聞きします。
前回1月の来日記者会見で「ステキなキスシーンがあるから期待しててね」とおっしゃられていたのでピーターと
グウェンのラブ・ストーリーに期待してわくわくして観ました。ピーターとグウェンの恋愛関係のこの先がとても気になります。今後どうなるのでしょう。

エマ:
リースの答えがあまりにも完璧で、その後に応えるなんて…。代わりに応えてくれる?

リース:
じゃあ僕がアンドリューにキスしよか?

エマ:
ぜひ(笑)。
キスについては前回、とても気に入っていて、これがこの作品のアイコンになるかどうかは皆さんに委ねると話しましたので、ぜひご覧になった皆さんのご意見を伺いたいですね。
ピーターがスパイダーマンだと解った瞬間のキスで、発見と同時に秘密を共有するということでもあり、そこが素晴らしいところですね。
今後の展開については私も同じ質問をしたいくらい。今脚本を書いているところだそうで、コミックにはたくさんの要素があるので、どうなるのかとても気になっています。

Q:監督にお聞きします。ヒッチコックが好きですか?『裏窓』や『海外特派員』へのオマージュのようなシーンが見受けられましたが。

監督:
ヒッチコックを嫌いな人がいますか?(笑)一番好きなのはレベッカです。
確かに『裏窓』のポスターがピーターの部屋に飾ってありますが、それは彼が一種のアウトサイダーであるという表現であり、そしてそれを象徴するようにピーターは「カメラ」を持っています。

エマ:
『裏窓』は映画の撮影前に初めて観ました。リザードがいない中で演技をしなければならなくて、まさにそのブルースクリーン撮影のお手本だとも思いました。

Q:高校生役をやるのに抵抗は?特にエマの家の屋上で二人でいるシーンは本当の恋しているふたりに見えます。

アンドリュー:
演技は難しいものです(会場笑)。ティーンエイジャーを演じるにあたって、過去に戻ってあのときどんな気持ちだったか、どんな体の動きだったかを思い出す作業をしました。思春期は誰もが経験していることで、僕もいろんな感情が芽生え、自分探しの危機もありました。初恋は人生を変えるような経験。ミュータントよりも初恋の人の方が大事で、危機的な状況でもそちらに気が行くのは分かります。こういった経験しながらも、街を救う、街を守るという運命を選んでいくピーター。誰もが思い出せる気持ちを持っている、それがスパイダーマンだと思います。

エマ:
私はひところだけ。私は高校生役であればいつでも引き受けます。だって後は歳をとるばっかりだから(笑)

Q:(アンドリューへ)最近あったアメイジングなことは?

アンドリュー:
今朝ホテルで目覚めて、スイッチを押すとカーテンが開いて、眼下には息をのむような東京の景色が広がっていました。
こういった経験ができることも本当に光栄に思います。

6月23日(土)、24日(日)世界最速3D限定先行上映決定!(一部劇場を除く)
6月30日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開!