ジェームズ・キャメロンやクエンティン・タランティーノといったハリウッドのトップクリエイターから絶賛され、世界に衝撃を与えた「BLOOD」シリーズ最新作、『劇場版BLOOD-C The Last Dark』が6月2日(土)に初日を迎え、メイン館の新宿ピカデリーでは、主人公の小夜の声を演じる水樹奈々と、小夜の宿敵である七原文人役を演じた野島健児、劇場版オリジナルキャラクター柊真奈を演じる橋本愛、物語のカギを握る殯蔵人役の神谷浩史と、新進気鋭のアニメーション監督・塩谷直義(34)が登壇。舞台挨拶を行った。チケットは完売。いち早く映画を観ようと、超満員のファンで埋め尽くされた。

水樹は、「朝からパンチのある作品を選んでみてくれてありがとうございます。」と挨拶すると、会場からは、「サイコ—だったよ!」との声とともに大きな拍手がキャストらへ向けて贈られた。また、今作で声優に初挑戦した橋本愛は、「声優さんを尊敬した。また機会があれば、声優に挑戦したいです。」と意欲を見せた。

野島の演じる七原文人が神谷浩史が演じる殯蔵人と対峙する劇中でのセリフに、セリフとしては入っていない「俺は文人と世界を支配したかったんだ。」というゆがんだ愛情が込められているエピソードが神谷から明かされると、水樹は「今日の上映中に二人でカップルシートでみていたから、とことん役づくりなんだなと思った。(笑)」と怪しい?シチュエーションだったことを暴露すると、会場は笑いに包まれた。

また、TVシリーズに続き本作の主題歌も担当している水樹奈々は、「本編の最後にかかる曲なので、物語とリンクするように、小夜の目線から描きました。人を巻き込みたくないために、人との接点を持たないようにする反面、心の底では人のぬくもりを求めている小夜の複雑な本心を感じてもらいたいです。」と語った。

おすすめのシーンを聞かれると、水樹は「最後に登場する巨大な<古きもの>のシーンですね。戦闘シーンが注目なのでもう一回みる際には、注目してほしいです。」とコメント。これに対して野島は、「巨大な<古きもの>は、文人にとってはウェディングケーキだったんじゃないかな。」というと、水樹は「いりません!」とばっさり切り捨てた。塩谷監督は、「一つ選ぶことはできないのですが、細かい仕掛けを作っているのが楽しかった。」と語り、殯蔵人の自宅の肖像画の内容にも、細かい仕掛けなどがあることが暴露されると、キャストからは、「監督、それ最初に言ってもらっていいですか?」とつっこまれると会場は笑いに包まれた。

最後のメッセージでは、「スタッフ一同、一所懸命ギリギリまで作ったので、その想いが伝わればと思います。」(塩谷監督)、「自分も今日初めて知ったことがたくさんあった。自分も映画館で観るので、ぜひみなさんも何度も繰り返しみてもらえたらうれしいです。」(神谷)、「もしよかったら、2度3度とみてほしい。キャスト一同感謝しています。今日はありがとうございました。」(橋本)、「お友達もつれて、“BLOOD=血”のつながりを増やしてもらいたいです。」(野島)、「今日飛び出した裏話を繰り返し観てチェックしてほしいです。」(水樹)