ジェームズ・キャメロンやクエンティン・タランティーノといったハリウッドのトップクリエイターから絶賛され、世界に衝撃を与えた「BLOOD」シリーズ最新、『劇場版BLOOD-C The Last Dark』の完成披露試写会が本日5月21日(月)になかのZEROホールにて行われた。

1144人の超満員のファンで埋め尽くされた会場に、主人公の小夜の声を演じる水樹奈々(32)と、劇場版オリジナルキャラクター真奈を演じる橋本愛(16)、新進気鋭のアニメーション監督・塩谷直義(34)が登壇。本イベントは世界最速での上映とあり、今朝の5時まで編集作業を行っていたという塩谷監督。まさに出来立てほやほやの本編の上映を目前に控え、水樹は「完成版の一つ手前のものを見たがかなりすごく、でも完成版はこんなもんじゃないと言われているので楽しみ!」と期待を寄せた。

さらに主人公小夜についても「可愛くてセーラー服も似合う子だが、本来は何百年も生きているかっこいい特別な能力を持つ少女。TVシリーズでは鼻歌を歌うようなかわいい子だったが、映画では野獣化して、本能のままに戦います!」と魅力を語った。今回初めて声優にチャレンジする橋本は、自身が演じる真奈が「(ファンに)受け入れてもらえないのではないかと心配だったが、真奈は誰からも好かれるキャラクターなので、好感を持ってもらえると思う」とコメント。初監督となった塩谷は、「劇場版では東京が舞台なので、どうやって実際にある場所かのように再現するかにこだわった。ここ2週間泊まり込みで、少しでもこの映画をよくしようとスタッフが一丸となって作った」と渾身の作品であることをアピールした。

また、TVシリーズに続き本作の主題歌も水樹が担当しており、歌詞に込めた思いを「小夜の目線からいろんな“愛”が描かれている作品で、彼女はたくさん傷つけられ人を信じられなくなっても、どこかで愛を求めていて、明るい未来を信じているという強い決意を持っている人なので、それを歌詞に込めました」と語った。

さらに、本日解禁の情報ということで、本作が北米で7月19日より開催される『ファンタジア映画祭』と、同じ7月19日より韓国で開催の『プチョン国際ファンタスティック映画祭』の両映画祭への正式出品が決定したことが発表され、場内は歓喜の声に包まれた。
そして、ヒット祈願として幕開きが行われ、「文人〜!!」の掛け声と共に水樹が太刀を振りかざし、見事に6.5mの幕がステージ上に降り、登場。その殺陣姿に監督は「かっこよかった。どうせ死ぬなら水樹さんに斬れたい」とほれぼれ。

最後に一言、「TVシリーズからの決着。すべて“愛”と“絆”をテーマにしている。多くの人に響けばいい。」(塩谷監督)「愛、友情、成長、いろいろなものが詰まっている作品。みなさん楽しんで観てください!」(橋本)「女性が戦う映画ならではの優雅さや艶っぽさがあるアクションシーンも注目です。かなり吠える野獣化した水樹を楽しんでください!」(水樹)と、それぞれよりメッセージが送られた。