本日、『かもめ食堂』『めがね』『トイレット』の荻上直子監督最新作『レンタネコ』の初日舞台挨拶を行いました。

○日時:5月12日(土)14:00〜14:20※上映後に舞台挨拶を行いました。
○場所:テアトル新宿
○登壇者:荻上直子監督、市川実日子、草村礼子、光石研、山田真歩

■市川実日子
こんなにたくさんの人に来ていただき、嬉しいです。ありがとございます。
荻上監督は、『めがね』の時とくらべて『トイレット』では言葉で的確に演出していたとお聞きしていたので、今回『レンタネコ』でもきっと的確な言葉で演出されるかと思っていたら、あまり『めがね』と変わらず(笑)、感覚のキャッチボールで演出されていました。
今まで猫と接する機会がそんなになくて、今回ほぼ初めてでした。招き猫を含めて17匹いて、それだけいるとみんな性格が違くて、「よーいスタート」で画面からいなくなっちゃう子や田中さんが演じた吉沢が借りたがった猫は、寄り目でずっと揺れ続ける子で、猫にもいろいろいるんだなと思いました。

■草村礼子
私はこれまで自分の方から進んで猫に近寄ったり、抱いたりすることはなかった人なんです。台本に「この猫は」というセリフがあると監督からは「この猫ちゃんは」と愛情をもった言い方で返されて、少しヤキモチを焼くくらいでした。(笑)
監督だけじゃなくて、スタッフ全員が猫を愛している現場にいたから、本当に猫が自由に動いていました。
スタッフの猫好きオーラが私たちを包んだ気がします。市川さんは猫と兄弟みたいで、18匹目の猫みたいでした。

■光石研
ひとりでも多くの方に観ていただきたいので、またお友達を誘ってきてください。
僕が契約書にサインをするシーンで、共演した猫も契約書を見ていたり奇跡的な動きをしていたので、後から見てビックリしました。すごく可愛かったです。市川さんは相変わらず、変で不思議な方ですが「分からない」と言いながら、ちゃんと仕事をされていきます。

■山田真歩
この映画は老若男女、楽しめる映画だと思うので、ぜひ、小さい子やおじいさん、おばあさんと観に来てください!
私は荻上監督の『かもめ食堂』や『めがね』を観て、まさかこのストーリーの中に自分が入るとは思わなかったので、中からと外からの印象にギャップがあって面白かったです。猫は大好きで小さい時から飼っていました。

■荻上直子監督
市川さんは、普通の人じゃないと思っています。(笑)その、おもしろいユニークなところが前面に出るといいなと思って、今後、間違いなく素敵な女優さんになられる一歩手前を撮らせていただきました。
猫は言うことをきかないのは分かっているので、自由にその場にいてもらった感じです。たくさんの猫を撮影しましたが、最終的に自分が飼っている猫が一番可愛いと思いました!(笑)
田中さんは、かっこいい!どうしよう・・・目を合わせられないという感じでした。ものすごく勘のいい方で、私が少し言うだけで何倍にも良くして返してくださいました。素敵な青年で、一緒に飲みたいなと思いました(笑)。
小林さんはアイデアマンで、現場に入る前に“変なおばさん”のお話をしたら、「もっとこういうのはどう?ああいうのはどうだろう?」とアイデアを出してくださいました。“変なおばさん”がいつも最後に変な歌を歌って帰るというのも小林さんのアイデアです。あの歌は小林さんのオリジナルで、その場で歌ってくださいました。本当に素敵な可愛らしいおばさんになってくださったので面白くなりました。