この度、世界屈指のクリエイター陣により7年の歳月をかけて製作された家族の愛を瑞々しく描いた長編アニメーション映画『ももへの手紙』の公開を目前にして、ボイスキャストと監督による完成披露試写会を実施いたしました。本イベントには、主人公“もも”の声を担当した美山加恋さん、“もも”の母親役の優香さん、主人公たちを温かく見守る妖怪(見守り組)役の西田敏行さんといった豪華なボイスキャストたちが登壇!!舞台上には西田さん演じた妖怪(見守り組)のイワも登場し、西田さんそっくりな風貌で会場を沸かせていました。さらに、主題歌を担当した原由子さんからのビデオメッセージも到着!!残念ながら会場にはお越し頂けなかった原さんに代わり、舞台に登場した杉並児童合唱団とキャスト陣によって主題歌「ウルワシマホロバ〜美しき場所〜」を合唱いたしました。

【日時】 4月10日(火) 18:00開場/18:30開演
【場所】 日本青年館 大ホール 1360名 (東京都新宿区霞ヶ丘町7−1)
【登壇者】 美山加恋、優香、西田敏行、沖浦啓之監督
※海外での公開決定情報:韓国(公開:2012年 夏)・アメリカ/台湾/香港(公開時期未定)

●ご挨拶
美山さん:今日はありがとうございます!最後まで楽しんでください。
優香さん:たくさんの方に観てもらえて嬉しいです。今日はよろしくお願いいたします。
西田さん:みなさん、ようこそ!最近、人間役がめっきり減ってしまいました(笑)。でも愛らしい妖怪なので、楽しんでくださいね。
監督:ちょうど一年前に完成していた作品です。やっとみなさんに観てもらえる日が来て喜んでいます。

Q:NY国際児童映画祭での長編大賞受賞に続き、世界各国での公開が決まって如何ですか?
監督:公開国の詳細については、実は今日初めて知りました(笑)。驚いてもいるし、本当にうれしいです!

Q:想いを届けるというのが本作のテーマの一つですが、お手紙で想いを伝えるとしたら誰に伝えたいですか?
美山さん:母ですね。小さいころから一緒に仕事の現場にいて、つらいこと、苦しいことを一緒に乗り越えてきたので…。
優香さん:やっぱり家族です。母親役を演じて母の偉大さを痛感しました。近くにいるからこそ、伝えられないことを手紙で届けられればいいな、思います。
西田さん:自分の両親かな。どちらも他界してしまっているのですが、特に母にはたくさんの愛情をもらった反面、反抗期には迷惑もかけてしまったので…。謝りたいですね。
監督:手紙は苦手で…書く機会はないと思うんだけど(笑)。学校にも行かずにアニメの世界に入っていたので、やはり心配をかけた両親ですね。

Q:今までで一番印象に残っているお手紙は何ですか?
美山さん:祖母からいただいた手紙です。今までにたくさんもらっているんですけど、どの手紙も宝物です!元気をもらえます。
優香さん:17歳で仕事を始めて、生まれて初めて父親から手紙をもらいました。心のこもったあたたかい手紙で、これから頑張ろう!と背中をおしてもらった気がしましたね。
西田さん:子供のころ、ペンフレンドというものがあってね。そこで仲良くなった女の子の手紙をこっそり学校に持っていって大切にしていたら友達にみつかって。からかわれたあげく、先生に怒られた…という苦い記憶がよみがえりました(笑)。
監督:上京したときに荷物と一緒に入っていた母からの手紙です。内容はもう覚えていないんだけど、人間味というかあたたかさを感じました。

Q:演じたキャラクターとご自身で似ている所はありますか?
美山さん:よく似ていると思います。人見知りだし、つい余計なことを言ってしまうし…。母親とギクシャクしてしまった時も、なかなか素直になれませんでした。
優香さん:いく子のように、私も人の前ではなかなか自分の弱い部分をみせられなかったりするので…。そこは似ているかな。
西田さん:難しい〜(笑)。でも、顔はちょっと似ているかな??

Q:最後にメッセージをお願いします。
美山さん:心のあたたまる、愛情の詰まった作品。たくさん笑えて、たくさん泣ける最高の作品だと思います。この作品に参加できて幸せです。
優香さん:すごく気持ちのいい映画です。大切な人に会いたくなりますよね。作品を観たあとは、そんな人たちと今まで話せなかったことをゆっくり話していただければ嬉しいです。
西田さん:素晴らしい作品です!7年の歳月をかけた熱い思いが詰まっています。参加できて本当に誇らしいと思います。
監督:素晴らしいキャストとスタッフに恵まれた作品。気楽に楽しんでいただけると嬉しいです。

●残念ながら本日は会場にお越し頂けなかったものの、主題歌を担当した原由子さんからは本作への想いと主題歌に込めた想いを語った動画メッセージが届き、キャスト陣も思わぬ展開にびっくり!また、原さんに代わり、舞台には杉並児童合唱団の子供達が登場!今日の為だけに練習してきてくれたという「ウルワシマホロバ〜美しき場所〜」をキャスト陣と共に合唱しました。子供達との合唱に、優香さんは「素敵!笑顔に心が洗われました!」と澄んだ歌声を絶賛!!美山さんも「きれいな歌声に感動しました!」と大興奮で貴重な経験ができた喜びを語りました。

<原由子さんコメント>
会場にお越しの皆さま、そして、沖浦監督、美山加恋さん、優香さん、西田敏行さん、こんにちは。原由子です。
今回『ももへの手紙』の主題歌を担当させていただきました。私は小さい頃からアニメが大好きでしたので、『ももへの手紙』に音楽で参加させていただけることになりとっても嬉しく光栄です。この映画への熱い想いを語ってくださった監督の想いにも感動しましたし、できるだけ監督のお気持ちに寄り添えるように心がけたつもりです。
この映画は涙あり、笑いあり、最後にはとっても幸せな気持ちに、そして元気になれる映画です。主題歌「ウルワシマホロバ」も聴いた方に少しでも元気になっていただければうれしいです。登場するキャラクターみんな魅力的だったと思います。
ももちゃんはとても優しい子なんですけれども、お母さんへの想いということをとても大切に思っていながらも、なかなか素直に伝えられないというところがすごく不器用でありながら、私自身もそうだったので共感できました。
お母さんもももちゃんをとても大切に想っているんだけれども、がんばりすぎてとても忙しくなりすぎてしまい、すれ違うことが多くなって想いを伝えられなかったり、そのせつなさが伝わってきましたし、ふたりにすごく共感できました。
そして、魅力的な妖怪たち三人。最初は「わっ」と思いましたけれども、西田さんはじめ、声を担当された山寺さん、チョーさんみなさんの声が魅力的でやさしかったというのもあり、どんどん親しみを感じてきて、最後には本当に大好きになりました。実はちょっと悪なところもあるんですけれども、それも許せちゃうくらいとても素敵なキャラクターでした。
お父さんを想うももちゃんの気持ちに、私自身の大切な人だったり、美しい故郷への想いをプラスして、心を込めて歌わせていただきました。素敵な映画ですので、どうぞお楽しみに。
そして、今日は私が残念ながら会場へ伺えませんが、子どもたちが主題歌「ウルワシマホロバ 〜美しき場所〜」を歌ってくださるということで、とても嬉しいです。皆さん、今日は映画と音楽を楽しんでくださいね。原由子でした。