この度、アメリカ大統領予備選挙を舞台に、叡智を結集した究極の心理戦、更にその裏側に潜む不正や、知られざる陰謀・裏取引をスキャンダラスかつスリリングに描く映画『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日』の試写会を映画議員連盟主催で行われました。

この作品で監督、製作、共同脚本を務め、物語のキーマンとなる大統領候補を演じるジョージ・クルーニーは、アメリカで“最も大統領になってほしい俳優”といわれています。
それは誠実なルックスからだけではなく、長年、スーダンの人権状況改善問題に取り組む姿勢からにもよります。

先日は、このスーダン問題のための“抗議デモ”をワシントンD.Cで行い、逮捕されました。それはより多くの人の注目を集め、問題を表面化させようとする策略でもあったのです。
まさにこの映画が問う正義とは、忠誠心とはという問題を、映画だけでなく実生活でも、ジョージ・クルーニー監督は問いかけています。

また、アメリカ大統領選挙の裏側や政界の人間ドラマを描く本作の注目度は高く、今回の映画議員連盟主催特別試写会の会場キャパ191席に対して、異例の200名以上の来場となり、満席立ち見となりました。これは担当者曰く、過去の議員連盟試写でも1位2位を争う来場者数とのことでした。

【映画議員連盟主催特別試写会 概要】
上映作品:『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』
日時:3月29日(木)17時50分〜
場所:参議院議員会館 講堂
主催:映画議員連盟
事務局:横光克彦事務所

<ご挨拶>

●渡部恒三さん(映画議員連盟会長/民主党):
こんばんは。
平成の水戸黄門こと渡辺恒三です。
映画議員連盟の会長を務めております。

今から65年も前になります昭和20年、私は中学1年生でした。
終戦後、「日本はどうなるのだろう」と希望も夢もなくなっていた時、
私達を救ってくれたのが映画でした。

戦争が終わったあと、本当に何も娯楽がなくなってしまい、
映画館でも最初は洋画ばかりが放映されていました。
そして、そのうち松竹さんや東宝さんなどが日本映画を
作るようになっていったんです。

当時観た映画は、役者はもちろん、台詞の一言一言まで
今でも覚えています。本当に戦後の貧しい人たちに与えてくれた
映画という文化は忘れられません。
映画を作ってる方々は誇りをもって頑張ってほしいと思います。

●大角正さん(松竹株式会社取締役):
今、紹介を受けました大角と申します。
渡辺先生、温かいお言葉ありがとうございます。

今の渡辺先生のお話で、戦後復興で映画が非常に役に立った
ということでしたが、昨年の東日本大震災でも映画は役に立ったと
思います。そして、映画で元気になってほしいという思いで、
我々も映画を作っていますので、皆様、どうぞご支援を
よろしくお願いいたします。

そして、今日ご覧いただくのは、
『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』です。
タイトルの通り、アメリカの大統領選挙を舞台にした映画ですが、
今年も先日3月6日に実際に行われたスーパー・チューズデーを
題材にしています。

監督はジョージ・クルーニーですが、彼も大統領候補役として、
出演しています。

また、映画では、予備選挙のダークなところをリアルに
切り裂いています。今日ここにいらっしゃっている国会関連の
皆様方にとっては、アメリカの話ではありますが、
とても面白い話だと思いますので、今日はゆっくりとご覧下さい。

本当に今回は、こんな貴重なお時間をいただいて、
我々とても感謝しております。
映画は3月31日より全国公開いたします。
プロモーションの真っ最中です。
本日は誠にありがとうございました。

【辻元清美議員 コメント】

●Q:映画はいかがでしたか?

●辻元清美議員:
身に迫るものがありました。
私達は選挙ってものと常に向き合っていますが、改めて選挙というのは万国共通の課題だなと色々考えさせられました。

●Q:大統領選挙の話なんですが、日本の選挙でも役立ちそうですか?

●辻元清美議員:
アメリカと日本はまた違うと思うんですが、アメリカの場合は、莫大なお金をかけて、コンサルタントなどを雇って選挙をします。
でも、日本の場合、そこまでやってる方もいるかもしれませんが、私達はどちらかというと市民派ボランティア選挙のように行っているので、ずいぶん違いますね。

でも、権力闘争という部分では、日本もアメリカも同じような仕組みですので、「タフにやらなアカンな!」と強く思いました。
この作品は、人間のドラマはもちろん、サスペンス要素にも富んでいるので、単に選挙とか政治というだけでなく、1つの映画として、見所が満載だと思いました。