映画『ウルトラマンサーガ』JAXA宇宙飛行士 古川聡さん×ウルトラセブントークイベント
円谷プロダクション制作、ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンサーガ』がいよいよ3月24日(土)より全国公開となります。
ウルトラセブンに憧れて宇宙飛行士を目指した古川聡さん。
今年誕生から45周年を迎えたウルトラセブンとの対面がついに実現し、ウルトラセブンに変身するモロボシ・ダン役の森次晃嗣さんと対談いたしました。
さらに、最新作映画『ウルトラマンサーガ』で大活躍するウルトラセブンの息子ウルトラマンゼロが、つくばにあるJAXAの宇宙開発の現場である「筑波宇宙センター」を見学に訪れ、古川さんが実際に訓練を受けた現場などを映像として紹介いたしました。
■日時 : 3月22日(木)
■場所 : 宇宙航空研究開発機構(JAXA) 東京事務所
■登壇者 : JAXA宇宙飛行士古川聡さん、森次晃嗣さん、ウルトラセブン、ウルトラマンゼロ
国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月半滞在し、昨年11月22日に無事帰還されたJAXA宇宙飛行士の古川聡さんが登壇し、宇宙飛行士になったきっかけとなったウルトラセブンについて話し始めると、どこからか何かが飛んでくるような音が聞こえ、はるか300万光年の彼方“ウルトラの星”からウルトラセブンが登場。
古川さんは子どものように目を輝かせ、セブンと固い握手を交わし興奮ぎみに初対面の喜びを語りました。
その後、セブンの息子ウルトラマンゼロも登場し、「筑波宇宙センター」を見学した様子が上映され、それを見ながら古川さんが補足説明する場面も。
さらにウルトラセブンに変身するモロボシ・ダン役の森次晃嗣さんも駆けつけ、古川さんと森次さんの対談が行われ、セブンとの思い出を熱く語りました。
最後には森次さんから古川さんへ、セブンに変身するときに使用する「ウルトラアイ」をプレゼントされ、変身ポーズも披露いたしました。
【Q&A】
MC:古川さんは“ウルトラセブンに憧れて”宇宙飛行士になられたと伺っておりますが、これからついにウルトラセブンとのご対面が実現します。今のお気持ちをお聞かせください。
古川聡さん:ワクワクしています!
<ウルトラセブン登場>
MC:憧れのウルトラセブンとのご対面、ご感想はいかがですか?
古川さん:私が宇宙に興味を持ったきっかけのウルトラセブンですが、宇宙で仕事をしたあとに会うと感慨深いです。
MC:セブンのどんなところがお好きですか?
古川さん:セブンはもちろん好きですが、怪獣たちが単純に悪ではないところがいいです。
地球人もいろいろと考えなきゃいけないって思わせますよね。
MC:実はセブンには息子がいます。映画最新作『ウルトラマンサーガ』で大活躍するウルトラセブンの息子、ウルトラマンゼロをご紹介します!
<ウルトラマンゼロ登場>
MC:セブンの息子ゼロです。初めてお会いになったご感想をお聞かせください。
古川さん:感激です!素晴しい!(ゼロ、照れるしぐさ)
MC:古川さんはお子様のころ、M78星雲から恒点観測員として太陽系に派遣されてやって来たウルトラセブンを見て育たれ、ゼロは息子ですからもちろん、父親のセブンに“親父の背中”をみながら育って参りました。そしてお二人とも今やヒーローです。
言わば古川さんとゼロはウルトラセブンから夢を与えられた同世代のヒーローですね!
(古川さんとゼロが誇らしげに肩を抱き合う)
<ウルトラマンゼロのJAXA見学レポート映像の上映>
MC:宇宙センターの中で古川さんオススメのスポットはございますか?
古川さん:どこも見どころとしてはおすすめですが、なんと4月21日は、
先ほどビデオご紹介いただいた筑波宇宙センターの特別公開日なんです!
映像にもありました非公開の施設も一部を除いて特別に見ることができます。
ぜひ足を運んでくださいね。
MC:古川さんの「宇宙への夢」。それは、小さいころ、ウルトラセブンに憧れたことに始まり、一度はお医者さまになられたものの、夢をあきらめず、ついに2011年6月8日、ロシアの宇宙船『ソユーズ』に乗って、その夢をかなえられました。
半年間の宇宙でのミッションいかがでしたか?
古川さん:宇宙に出張に行ってきました。充実した5か月半でした。
地上での私たちの生活を豊かにしたり、誰もがいつか宇宙にいけるようになるための科学実験などを行いました。
MC:古川さんが搭乗された宇宙船『ソユーズ』は、『27S/TMA-02M』と言う最新鋭の宇宙船だったそうですが、この歴史の原点となった『ソユーズ1号』が、初めて人を乗せて宇宙へと飛び立ったのが1967年。
「1967年」と言えば何の年か、古川さんならお分かりですよね?
古川さん:もしかして、「ウルトラセブン」が放映された年ですか?
MC:そうです! ウルトラセブンが初めてテレビに登場した年なんです!
今年で45周年を迎えるウルトラセブン。
古川さんの夢の原点ともなったウルトラセブンを演じ、今もなお、子供たちに夢を贈り続けてくださっておりますあの方も、今日は古川さんに会いに駆けつけてくださっております。
<ウルトラセブンに変身するモロボシ・ダン役の森次晃嗣さん登場>
【ここより対談】
■初対面のご感想を教えてください。
古川さん:信じられないぐらい感激です。
森次さん:テレビコマーシャルで、セブンに憧れて宇宙飛行士になったと聞いて感動して、いつか会ってみたいと思っていました。
■(古川さんへ)セブンに聞いてみたいことは?
古川さん:モロボシ・ダンになってよかったことはなんですか?
森次さん:難しい質問ですね。24歳から今までずっと変身しています。
背筋を伸ばしていかなきゃいけないんですよ。ヒーローですから(笑)。
洗濯物を干すときも買い物するときも、自分の思うヒーロー像ではこうしなければって。よかったことより大変なことのほうが多いですね。
■(森次さんへ)古川さんに聞いてみたいことは?
森次さん:僕は宇宙人を長く演じているけれど、まだ実際に宇宙に行ったことがないので…宇宙ではどうやって寝ていたんですか?
古川さん:電話ボックスのような小さな個室で、寝袋で寝ます。
寝袋を固定している宇宙飛行士もいますが、僕はふわふわ浮いた状態で、方向もわからないまま、よく眠っていました(笑)。
森次さん:地上に戻ってきたときはどうだったのですか?
古川さん:無重力に慣れてしまっていて大変でした。
体が重くて、誰かが乗っかっているんじゃないかと思うぐらい。
重力に慣れるまで時間がかかりました。
森次さん:これは聞いておかないと、M78星雲に行ってみたいですか?
古川さん:そうですね。実際にありますからね。300万光年といいますが、実際は1600光年なんですよね。セブンの力でワープすれば行けるんじゃないですか?(笑)
森次さん:エネルギーが・・・いや、がんばります(笑)。
■森次さん、古川さんお二人より子どもたちへのメッセージをお願いいたします。
森次さん:古川さんが憧れたウルトラセブンに、僕は出られて本当に光栄です。
特撮は手作りでロマンがありますから、愛・勇気・希望を子どもたちに与えられるよう、これからも作品作りをがんばっていきたいと思います。
古川さん:3つあります。まずひとつは、いろいろなことに興味を持ってほしい。
そうすると自分の好きなこと、得意なことが見つかります。2つめは、夢を持ち続けてほしい。そして3つめは、その夢に向かって一歩を踏み出してほしい。
そうすれば、すべてではないかもしれないけれど、夢は叶うはずです。