の度、石井岳龍監督×染谷将太主演の映画『生きてるものはいないのか』が関西での初日を迎え、石井岳龍監督ほか出演者による舞台挨拶を行いました。

本作は、『狂い咲きサンダーロード』、『爆裂都市Burst City』、『逆噴射家族』、『ELECTRIC DRAGON 80000V』などジャンルを超越した世界観で、世界中で熱狂的な支持を受ける石井聰亙改め、石井岳龍監督、10年ぶりの最新作です。
主演に第68回ベネチア国際映画祭で最優秀新人賞を受賞した主演・染谷将太(『ヒミズ』主演)を迎え小説家としても芥川賞候補作を持つ新鋭劇作家・前田司郎氏の同名戯曲を完全映画化。

怪しい都市伝説が囁かれる大学を舞台に次々と謎の最期を迎える18人が魅せる、ありふれた日常の【生】の中に突如訪れる【死】と、その先に待ち受ける圧巻のラスト。
新たな石井岳龍伝説の始まりにふさわしい映画が誕生しました。

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日時:2月25日(土)14:30の回上映後
場所:シネ・リーブル神戸
登壇者:石井岳龍監督、飯田あさと(カツフミ役)、津田翔志郎(サカナ博士役)
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■いよいよ、本拠地での公開となりますがどのような、どのようなお気持ちですか?

◎監督:神戸で撮影した映画で、映画を一緒に勉強している学生とみんなで協力して作った映画ですので、神戸で公開されるということに感無量です。ようやく完成した感じがします。ありがとうございます。

■原作に前田司郎さんの戯曲を選んだ理由をお聞かせください。

◎監督:原作に出会ってとても面白かったことが大きいですが、それと当時に、6年前から神戸工科芸術大学に呼んでいただいて、大学にいましたし、学生と接していました。
その出会いを活かそうという感じで、みんなと一緒に作る題材としてふさわしいと思いました。
いいタイミングで映画ができたと思います。

■キャスト18人染谷さん以外はオーディションで選ばれたということですが、演技初体験の方もいらっしゃったと思いますが、現場はどのような感じだったのですか?

◎監督:自然に適材適所18人が出て混乱しないように、役になじむような方たちを選んでいたのもありますし、
現場でいかにライブ感覚でスリルを持ってやってもらえるかを考えていたので、比較的スムーズに緊張感を持った中にもリアル感がでたと思います。

■本作ではありふれた日常だけれど、その日常こそがまさに「生きている」と感じさせる映画だと思います。
みなさんが「生きている」と実感するときはどのような時ですか?

◎飯田さん:親しい人、家族や友人と一緒に過ごしているときです。
◎津田さん:家に帰り寝る時に、布団に入って天井を見ている時に今日も生きていたなと実感します。
◎監督:まさに今です。映画を作っている時、映画と関わっている時が生きていると実感があるときです。
大学でも学生さんたちと関わり、その上に新作映画を作り、公開初日を迎えお客様にいらっしゃっていただき、
挨拶させてもらっている、これ以上の幸せはないです。まさに「生きている!」と叫びたいところです。

■神戸と映画のマッチングはどういうところからですか?

◎監督:まさに6年前に神戸工科芸術大学に呼んでいただいたことがきっかけとしては大きいですが、前に神戸フィルムコミッションができて一度撮影させていただいた時に、フィルムコミッションの協力も撮影も、街の人たちの協力もあり、とても撮影しやすいと思っていました。街の規模、道路の幅、など現場的に撮影がしやすく、住んでいる方は意識されていないかもしれないですが、私はいつも世界を、映画のスクリーンに置き換えて街をみているので、海も山も街もあり、こんなに映画作りに向いている街は他に無いと思います。

■もしも今、死んでしまうとしたら、なんという一言を残されますか?

◎飯田さん:無言だと思います。考え方が変な方向にいって、静かになると思います。
◎津田さん:「ありがとう」「サンキュー」なり誰かにお礼を言うと思いますが誰に言ったら良いのかわからないので、お礼をちゃんと言えたという自分に満足したいと思います。
◎監督:僕は「ありがとう世界!」です。
本日はみなさんご来場頂きありがとうございました、ぜひ映画を口コミで広めてください。