アーティストのGACKTが、ハリウッド映画に初出演した『BUNRAKU ブンラク』(ガイ・モシェ監督)の初日舞台挨拶が1月14日土曜日に行われた。この日の舞台挨拶は映画の町有楽町、丸の内ピカデリーの異例の3スクリーンをジャックして行われ、約2000人の来場者が詰めかけた。
本作は、人間が欲望の限り戦争を繰り返し生まれ変わった、銃が存在しない新しい世界。そこに“流れ者”(ジョシュ・ハートネット)と、誇りと名誉を重んじる侍・ヨシ(GACKT)が、ニコラ(ロン・パールマン)という男を頂点とした残虐な組織との戦いが繰り広げられる、マカロニウェスタンやゲームの演出を盛り込んだ新しいエンターテイメントアクション。
GACKTが登場するや否や劇場からは割れんばかりの黄色い歓声が鳴り響き、GACKTも満面の笑みで応えた。ハリウッド映画に出演した感想を聞かれると「ハリウッド映画に出たからって気持ち的に変わったってことはないんだけれど、人生で初めてギブアップしそうになった。でもハリウッドのスタッフもこんな過酷な撮影はめったにないって言うくらいみんなギリギリの所でやっていた」と当時を振り返った。共演したハリウッドスター達については「195センチもあるジョシュに監督から回し蹴りをやってと言われ、ジョシュの耳元で「ちょっとだけ小さくなってくれる?」とお願いしたよ。」と微笑ましいエピソードも明かされた。さらには、「この撮影はスタントを一切使ってなく、ジョシュから地面に叩きつけられて、頭を打って救急車で運ばれた。」と相当壮絶な撮影現場だったようだ。アクション満載なだけに、苦労も絶えない様で他にも「歯が一本折れて、どうしようもないからそのまま撮影中の二ヶ月間は接着材でとめていた。」という驚愕の事実も飛び出した。本作の見所に関しては「この作品はものすごいこだわりを持っていて、紙で世界を表現している。シーンで見えない落ち葉でさえも紙でできている程。その反面、アクションシーンは一切CGを使用してないくて、リアルな格闘に監督はこだわっていた。CGの使い方とアナログの使い方のバランスが非常にうまく出来た作品になっている。」とコメント。本作でハリウッド初進出し、ますます俳優としてもステップアップしているGACKTだが、「まだ言えないけれど、スケジュールが合えばハリウッド映画でも日本映画でもいくらでもやります。ファンのみんなに面白い作品を届けられるんじゃないかな。楽しみにしていて下さい。」と期待を高めた。今後の役柄への抱負について「狂気を表現したい。片方では非常に際立った狂気を表現するのもあるし、片方ではコメディとかやったら面白いかなってどんな風に表現できるか考えている。あと最近はヤンキー映画もありかなって。でもさすがに時間が経ち過ぎると高校生役は無理かもね。そうゆうのを含めて面白い映画にどんどんトライしていきたい。」と俳優としての意欲を語った。最後に、「本当に見所の多い作品だと思います。一度とは言わず友達、家族を連れて何度でも見に来て下さい。いろんな発見があると思います。」とPRした。