この度、映画『ワイルド7』の公開を目前に、本作でワイルド7メンバー、オヤブン役を演じた宇梶剛士さんをゲストに招き、12月7日に男子限定特別試写会を行ないました。
ワイルド7は選び抜かれた元犯罪者たち7人の超法規的組織。凶悪犯をその場で「退治」する権限を持つワイルド7にあって、オヤブンはその名のとおり、親分的存在でワイルド7メンバーを支える“ワイルド”な役で、まさに宇梶さんのイメージにぴったり。この日の観客は男子限定ということで、撮影エピソードに留まらず、公私ともに”ワイルドな男“として活躍する宇梶さんがワイルドな男講座で熱弁!!

■日時:12月7日(水) 18:30開場/19:00開演
■会場:ワーナー・ブラザース映画試写室      
■登壇者:宇梶剛士

Q.宇梶さんにとってワイルドとは?
若い頃に、「宇梶くん野心があるね」と言われたことがあって。野心って人を出し抜いて自分だけ生き抜こうみたいな、よくない意味なのかと思っていたら、それはとてもいいことだと言ってくれたので、それから何年もその言葉がひっかかってたんです。でもその後、新しい土地に根ざそうとしている動物たちが、高いところからその場所を見下ろすという“野を望む心”が野心と書いてある本と出会って、これだな!と思ったんです。純粋には自然の中で行きぬく力が野生ではあるけど、社会の中で生き抜く力を備えている人がワイルドなんじゃないかな。見た目とか服装とかじゃなくて。

Q.オヤブン役はどうでしたか?
監督から一切演技指導がなかったんですが、自分でも何の迷いもなくセリフを言っていたような気がします。

Q.バイクスタントや、アクションシーンは如何でしたか?
バイクを飛ばすために九州の広大な敷地を借り切ったり、道路を封鎖したり、気遣うことなくできましたよ。

Q.男性キャストばかりの撮影現場はいかがでしたか?
待ち時間に役者皆で待っているんですけど、皆ワイルド7のコスチュームを着たままだから役柄が離れていかないというか。自分も宇梶でいながらオヤブンでもあるという。有り得ない設定なんだけど、お互いの関係性も無理なく、見終わった後の違和感はなかったです。

ここから、観客からの質問コーナーに。

Q.宇梶さんが守りたいものは?
自分の子どもであり、子どもたちですかね。生きること、ほろ苦さや忘れられないぐらいの感動など、色々な感情を体験している時間が少ない人を守りたいですね。大人はそういう体験を充分積んできているから。

答えを聞いた学生からは、思わず「ワイルドですね・・・」という溜息が。

Q.ワイルドな男性は女性に対してどうあるべき?
相手との間合いを知っているのが野生動物だと思うんです。年とか立場とか年齢とか関係なく、同じ目線でいないと触れ合ったことにならないと思うし。人と人の間にある間合い、距離感を感じられる人が野生としての感覚を持っている人じゃないかなと。でも長く付き合うと女性の方がワイルドになりますよ(笑)。

Q.草食男子が増えていることについて
人は時とともにあるものだから、草食系の人が突然増えた訳ではないですよね。でも、草食だろうが肉食だろうが、人を好きになったら、手を握ったり肩や腕を組んだり、段々近づいていきたいと思うんです。人間は心で結びつくことが一番幸せだと感じるはずだから、そういうことの全部って、ここにある心臓をくっつけたいんだと思うんです。そのためには抱きしめたい、でももっと近づくために着ている服が邪魔だったら服を脱いで・・・という風に。肉食でも草食でも、そういう風に徐々に段階を踏んでいけばいいんじゃないですか。野菜炒めを徐々に肉入りにしたりしていってね(笑)

この他、一番これまで会った中で最もワイルドだと思う“鹿を素手で2頭捕らえた伯父”の豪傑すぎるエピソードや、人生で最もワイルドだと思った“アフリカの世界一危険な川下りでワニと目が会った”恐怖体験など、見事な話術で観客を唸らせていました。
イベントの最後に、草食男子へのメッセージとして、ひとこと「生肉を食え!」と、ワイルドな宇梶さんだからこそ説得力のあるアドバイスを贈り、「『ワイルド7』はあれこれ考えずに気が付いたら心を持っていかれていました。皆さんも楽しんでください!」と締めくくりました。