2012年1月14日(土)より全国公開の映画「マイウェイ 12,000キロの真実」。
本作は、1944年の“ノルマンディー上陸作戦”時に、ドイツ軍内から発見された実在の東洋人の物語を、「シュリ」「ブラザーフッド」のカン・ジェギュ監督が韓国映画史上最高の製作費25億円を掛けた感動作。「プライベート・ライアン」「レッドクリフ」のスタッフを始めとする、世界16カ国のスタッフが集結した本作は、主演にオダギリジョーとチャン・ドンゴンを迎え、まさに世界プロジェクト規模で製作されました。

11月21日(月)完成に先駆けて、カン・ジェギュ監督が<映画のクライマックスとなる“ノルマンディー上陸作戦”>を持って来日し、主演のオダギリジョーとともに舞台挨拶付きの特別フッテージ試写会を行いました。当日の模様をご報告させて頂きます。下記ご一読の上、ご紹介ご検討を頂けましたら幸いです。何卒、よろしくお願い致します。

■日  程:11月21日(月) 
■場所:新宿バルト9 シアター9
■登壇者:カン・ジェギュ監督(48)、オダギリジョー(35)
■内  容:映画の予告・メイキング・特別映像の上映と監督・オダギリさんの質疑応答を交えた記者会見を実施

映像を鑑賞したオダギリジョー コメント
「トラウマで手が震える」

<登壇者のコメント>
オダギリ:最初この話をいただいて自分のスタンスとあまりにも違うので辞めようと思ったんです。でも、監督日本に何度も足を運んでくださり、その都度、おこがましですけど脚本にお意見を言ったことに対して、きちんと反映してくれたんです。その熱意にうたれました。今回の作品は企画自体が挑戦的で意味があると思います。僕が関わることで日本人の在り方にウソがないようにと思って演じました。
監督:ノルマンディーで見つかった東洋人のドキュメンタリーを見て衝撃を受けこれを題材にした映画を撮りたいと思いました。ノルマンディーは今までもいろいろな映画の題材になってきましたが、その中にいたアジアの青年の感情を描くことで新しい視点で撮影できたと思います。今最後の作業中なので皆さんの期待に沿える作品になるようにしたいです。

●撮影に行きたくない!!
オ:台本を読んだだけで過酷な撮影になると分かったので、インのとき「本当に行きたくない」と思いました…(笑)戦争に送られる様な気持でしたので役づくりが必要なかったです。実際に戦車を3台作っていたりと徹底したものづくりを見ることができました。スタッフが5・6時間かけて準備することもあるので僕がちょっと転んでNGを出したらまたその繰り返しをさせる訳にはいかないですし…そういう意味での重みみたいのはありましたね。
監督:僕も毎日嫌でした(笑)1日12時間ぐらい撮影していましたが、毎日時間との戦いだし、寒いし…

●オダギリさんは教祖様!?
監:オダギリさんはイケメンですよね(笑)韓国にもたくさんファンがいるのでいつかいっしょに仕事をしたいと思っていました。日本で初めてお会いしたとき一目見てすぐ虜になりました。こんなこと初めてです(笑)アクションに関して少し不安があったのですが、素晴らしかったです。現場にはオダギリさんの熱狂的なファンになるスタッフが多くて“教祖”と呼ばれていました(笑)編集のスタッフは女性3人なんですが、僕がオダギリさんのシーンをカットしようとすると怒るんですよ(笑)

●チャン・ドンゴンは「韓国の高倉健」
オ:他にことばがみつからなくてつまらない表現になってしまいますが素晴らしい方です。スタッフは総勢200名以上いたのですが、全員に「チャン・ドンゴン」というロゴの入ったダウンジャケットをプレゼントしていました。高倉健さんがスタッフ全員に時計をプレゼントしたという話を聞いたことがあるので、「韓国の高倉健」だと思いました(笑)

●猫ひろしとマラソンの練習
オ:谷川真理さんのところでフォームの矯正などを行いました。猫ひろしさんも通ってらしてちょっと引くぐらいすごいスピードで走ってました。トレーニングの過酷さを少しわかるのでカンボジアの代表に選ばれればいいなと思っています。最近は海外に行った時も走ってます。オシャレな趣味ができました(笑)

●上映された“ノルマンディー上陸作戦”の映像を初めて観たら、「トラウマで手が震える」
オ:この大変さが皆さんに分かっていただけたと思います。これをやらされていたんですよ。見ていて震える感じがしたんですが、撮影の時のトラウマですね。迫力がありますね。これら迫力のあるシーンはじめ全てのカット割をして指示をし、役者や各スタッフの立場に意見を聞いたうえで最終的な判断を下す。全スタッフを動かす監督はあらためて凄い人ですね。現場では「どんだけ撮るんだ(笑)」ってつっこみたくなる時もありましたけど、今、この映像をみて思ってましたけど頑張ってよかったです