2008年に沖縄でTV放送が開始され、空前の大ブームを巻き起こしたご当地ヒーロー「琉神マブヤー」。DVDは3万枚超を売り上げ、沖縄では知名度98%、「1歳の子でもパパ、ママ、マブヤーは話せる」と言われるほどの人気を誇る。現在、沖縄では待望の「琉神マブヤー3(ミーチ)」が放送中だが、10月29日(土)には劇場版「琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ」が沖縄先行公開。当地での邦画実写映画の動員数を塗り替えるヒットを記録しており、来年1月7日(土)にはついに全国公開を迎える。これに先駆けて、絶大な人気を博しているヒーローショー“Go!Go!琉神マブヤーショー”が東京初上陸! 琉神マブヤーに龍神ガナシーらフルキャストに主題歌を歌う「ディアマンテス」ほか豪華ミュージシャンを引き連れて11月20日(日)、東京・渋谷の渋谷公会堂に集結した。

話題のご当地ヒーローの活躍を見ようと、ホールの前には開場前から行列が。親子連れを中心におよそ二千人の観客が訪れ、マブヤーやガナシーらに熱い声援を送った。

開演前に報道陣の取材に応じたマブヤーは今回の東京初上陸について「こんなに大きなステージに立てるということで、東京の人たちに僕らが沖縄を守っている姿を見てほしい。僕らを通じて沖縄の良いところを知ってもらえたら」と喜びを語る。

ガナシーは「僕らは(悪役の)マジムンと戦っているわけだけど、彼らには彼らの正義があるんです。お互いに分かり合えるまで戦い合いたい。嫌い合うのではなく仲良くしたい」と敵を“倒す”のではなく“ゆるす”という、彼らの哲学を東京のファンに訴えた。

劇場版では沖縄出身で「DA PUMP」のリーダーであるISSAと同じく沖縄出身の山田親太朗が主演しているほか、仲間由紀恵にお笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリや川田が出演し、「スリムクラブ」の真栄田賢が映画オリジナルキャラクター「ジンベエダー」の声を務めるなど、ご当地出身の著名人が数多く参加している。

この日は、映画に登場するキャラクターで、マブヤーの付き人であるキジムンを演じるお笑いコンビ「キャン×キャン」の長浜之人も出席。長浜さんは「こんな豪華メンバーに僕が入っていいのか? という気持ちでした。みんな、普段から一緒に飲んでいるメンバーなので撮影現場の雰囲気もよくて楽しかったです」と映画の撮影をふり返った。

本作は琉球文化を伝える三線を使用するなど、音楽面でも沖縄色を前面に出して高い評価を得ているが、その主題歌を歌う「ディアマンテス」のアルベルト城間は、主題歌を担当することになった経緯を聞かれ「ある先輩から電話がかかってきて『沖縄を盛り上げるために』と言われたんです。沖縄では先輩に言われたら『NO』と言えないので『喜んでやらせてください』と言いました(笑)」と説明。ご当地での大ヒットについては「正直、こんなことになるとは思いませんでした。ライヴではこの曲をやらないとブーイングが出ますからね(笑)」と明かし「本当にみなさんのおかげです。子供たちが元気だと、お父さん、お母さんも元気になる。東京にも元気を与えることになったら」と思いを語った。

最後は「叩きつぶす」を意味する沖縄方言で、人気のセリフ「たっぴらかす!」をポーズ付きで決めて、東京進出に対する熱い思いを表した。

劇場版「琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ」は沖縄で先行公開中。2012年1月7日より全国にて公開。