年6月に世界農業遺産に認定された能登半島。石川県能登半島の最北端、奥能登・珠洲地域に400年以上前から伝わる 「揚げ浜式製塩法」を受け継ぐ浜士(はまじ)や、新たな製塩方法を生み出す人々を通じて、一時は失いかけた自然海水塩づくりの再生と未来への継承を描く長編ドキュメンタリー作品『ひとにぎりの塩』が本日より公開となりました。先ほど、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、ナレーションを務めたモデル・タレントはなさんと石井かほり監督が初日舞台挨拶を行いました。

■日 時:11月12日(土) 
■場 所:ユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン2  
■はな(39)石井かほり監督(32)

MC:はなさんご自身がナレーションされた映画ですが、改めて能登や塩作りについてどう思われましたか?
はな:この映画を通して、珠洲の塩に出会いました。職人さんの塩づくりに対する姿勢だったり、美味しいもの、体にいいものを作りたい。そういう気持ちがあって、あそこまで手間をかけて一生懸命塩を作っている姿がとてもかっこよく感じました。
MC:はなさんをナレーションに起用した理由は?
石井監督:ドキュメンタリー映画と聞くと、身構えてしまうというか基礎知識がないと見れないという堅いイメージがあると思っていて、今回、私たちにとっても身近な塩を映画にして、これを身近なものに感じていただくにはどうするべきかと考えたら声や音がすごく大事だと思いました。そして、はなさんは柔らかい、且つ芯がある方だと感じていて作品のイメージにぴったりだと思いラブコールさせていただきました。
はな:ありがとうございます。私もこのような長い映画のナレーションは初めてでした。監督が1年以上かけて作った作品で、その思いが伝わってきたので私も出来る限りついていきたいなという思いでやりました。
MC:なぜ、能登の塩田を取材しようと思ったんですか?
石井監督:塩を今まで意識したことなかったですし、 珠洲の町を訪れた時に はじめて塩を見た気がしたんですね。
夜通し窯焚きをして塩を作っているんですが、海水がゆっくり塩になっていく様を見て、目の前に広がる日本海も塩だと感じたらこれを伝えたいと思ったのがきっかけです。
MC:はなさんも能登の揚げ浜塩を使っているんですよね?
はな:私も塩のこだわりは結構ある方ですが、揚げ浜塩は本当に美味しいです。味わい深くて何にでも合います。おにぎりもこの塩使うと美味しさが増します。
MC:はなさん、ロケ先のスタッフによく“おにぎり”を差し入れしていると聞きました。
はな:え?クッキーですよ!わたしそこまで良い人じゃありません。(笑)
MC:聞き間違えました。すいみません(笑)
MC:はなさん流おすすめの塩の使い方は?
はな:酢だこに、ひとつまみ お肉も焼いて、ひとつまみ。なんでも塩ひとつまみだけでいけてしましますね!
MC:はなさんが印象に残ったシーンは?
はな:ナレーションをやるので監督には黙っていましたが、実は私は泣いてしまったシーンが一か所ありました。お客さんの皆さんが観る前なので言いません(笑)でも女性監督ならではの塩づくりの映画なので、女性目線で職人さんの生きざまを追っているのは私も初めて見ました。そこは見どころだと思います。
MC: 監督は皆さんにどのようなところを観て欲しいですか?
石井監督:美しい自然も見て欲しいですが、職人さんや能登に暮らしている方々の温かさに惚れてロケを組んだぐらいです。映像からもそういうのが伝わると思いますので、能登に行った気分になってくれたらいいですね。