中国で最も有名な歴史上の人物であり、日本でも時代を越えて敬愛される偉人“孔子”の後半生を描いた歴史超大作『孔子の教え』がいよいよ、11月12日より、シネスイッチ銀座他全国にて公開いたします。
本日、11月8日(火)、公開に先立ち行った、国会議員の甘利明、野田聖子、村田吉隆、山谷えり子に加え、「こども論語塾」著者の安岡定子、孔子の第75代目子孫の孔健が登壇した特別試写会が開催されました。

11月8日(火) 17:10〜 @衆議院第一議員会館 多目的ホール
登壇者:甘利明、野田聖子、山谷えり子に加え、「こども論語塾」著者の安岡定子

甘利明衆議院議員
世界の三大聖人の一人。ブッタとキリストであるが、これほど尊敬されている偉人はいない。孔子の言行録を弟子がまとめたのが論語。今、世界中が混迷の世にあって真のリーダーが求められている。そんな中でこうして今日っ鑑賞会が開かれるのは、意義深いことだと思います。不思議なことに今までこの偉人をテーマにした映画はなかった。それは生半可に制作できないという対象人物であったからだと思います。そんな中、中国映画界がそれに挑戦した。
ついでに私が縁を感じるのは孔子の生年月日は紀元前551年、旧暦8月27日。私も8月27日。これからも「政界の孔子」と呼んでくださって結構です。

野田聖子衆議院議員
年配の議員は、こういった古の言葉とか偉人の言葉を引用して挨拶をしたりしますが、女性議員はあまりしません。しかし、私は岐阜県岐阜市出身で、岐阜県の「阜」は、孔子の故郷である曲阜(きょくふ)に由来する。そういう因縁を感じます。
震災で深刻な被害を受けた気仙沼市の小学校では、孔子の「天を恨めず、人を咎めず」という言葉を卒業式の言葉として、その胸に刻んでいった。知らず知らずに私たちは孔子からこの言葉に代表されるように勇気をもらっていたんだと思います。
論語は孔子の苦難の末にまとめられた書です。孔子は決して私たちとかけ離れた人ではない。孔子に親近感を持ち、孔子の言葉によって、これからの生きる術になればと思っております。

村田吉隆衆議院議員
中国は現在急速に経済発展している一方で、拝金主義が蔓延している。そんな中で一つの道徳が必要であるとし、渋沢栄一の「論語と算盤」をそれに役立たそうとしている。
論語を読みながらこれからの徳育(とくいく)をどのようにしていけばいいかを考えていけたらと思っております。

猪口邦子衆議院議員
学問の教え、発信力を伝えようとしたのが孔子だった。「学びてときにこれを習う またよろこばしからずや」。私たちは理解して次の質問にいくが、今は学習内容な多いせいもあり、学んだらすぐ次ということで、それでは学べないということを孔子はいっている。
次世代がどのようにしたら、より平坦な道を歩めるのかを考えるが私の夢ですが、文明的な身の処し方を説いたのが孔子。かつて力のあったこの国に立ち戻って、この国を作り直すのが私の決意。

山谷えり子衆議院議員
私の父も「論語」が大好きだったが、不思議と体に染み渡る。かつて安岡正篤先生の孫、安岡定子さんの素読を目の当たりにしたが、今日もそれを皆さんに体験していただきたい。

安岡定子
「吾十有五にして学に志す(われじゅうゆうごにしてがくにこころざす)。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う(みみしたがう)。七十(しちじゅう)にして心の欲する所に従えども、のりをこえず。」を観客と一緒に素読した。
15歳で学問で生計を立てようと決意し、20代半ばで両親を亡くした孔子は孤独であった。30にして、何とかやっていけそうと自信をつけ、40歳で物事の道理がわかるようになり、50にして天から与えられた使命を悟った。60歳にして人の意見を聞けるようになった。70歳にして悟りの境地であるが、自分が思うままに行動しても社会規範の中に納まっているということを解説した。

孔健(孔子の子孫)
孔子の第75代目子孫として御礼を申し上げます。

谷垣禎一コメント
孔子の生涯を初めて映画化した「孔子の教え」は私としても是非拝見したいと思っております。
私が申し上げることもなく、孔子はまさに生涯を懸けて道を説き、その思想は、現在においてもなお大きな影響力を持ち、人と世のあり方を照らし続けています。
今、日本は東日本大震災をはじめ、歴史的な円高等でかつてない試練に直面しています。
この苦難を乗り越えるためには、国民一人一人をつなぐ「絆」が大切です。そして私たち政治に関る者は、孔子の教えの一つである「民、信無くば立たず」との政治の原点に立ち返って行動すべきと考えております。
この作品の中に、これからの指針となる場面が随所に盛り込まれているのではないか、それが皆様に少しで刺激をあたえることを期待してメッセージとさせていただきます。