10月4日(火)日本最大の映画館、新宿バルト9にて『東のエデン』、『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズ、『精霊の守り人』などで知られる神山健治監督の最新作の製作発表が行われた。

このイベントは“製作発表”以外の一切の情報がないまま新宿バルト9+4劇場(衛星配信)のチケットを9月20日(火)から販売を開始したところ、新宿バルト9は即完売し、多数の方々からのお問い合わせが殺到。そこで、より多くの人々に、新作発表及び映像を観て頂けるよう、当日は、YouTube、ニコニコ生放送、Ustreamの、3大配信サイトにおいて、このイベントが同時配信された。

今年、春に公開された神山監督作品『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』は9館から公開がスタートした作品にも関わらず、最終興収2億円以上を記録するなど、大きな話題を呼んだ。

アニメーション業界のみならず、映画業界の常識も打ち破った神山監督の最新作に大きな注目が集まる中で行われた今回のイベント。監督の口から最新作が石ノ森章太郎氏原作の『サイボーグ009』シリーズを監督自ら脚本を執筆した『009 RE:CYBORG』(ゼロゼロナイン リ・サイボーグ)である事が伝えられると会場、さらにはYoutube,ニコニコ生放送、Ustreamを通して同時配信で見ていた25万人以上の人々からもネット上への書き込みが殺到し、主人公ジョーの加速装置のごとく、この発表のニュースは瞬く間に駆けめぐった。

当日は普段はあまり目にすることが出来ない制作スタッフの登壇もあり、共同で制作にあたるサンジゲンの代表取締役社長・松浦氏からは「目指すのは3DCGでありながら手書きのセルのように見える3Dアニメであり、これこそが日本のアニメが世界で勝負できる表現方法」と今回、公開された映像に大きな自信をのぞかせた。最後に神山監督から「1年後の公開にむけて皆さんの期待に応えられるものを作ってみせるので楽しみにしておいてほしい」と語られると会場は大きな拍手に包まれた。日本が世界に誇る「サイボーグ009」に神山健治という稀代の才能、さらに日本最高峰のスタッフが作り出す史上の最高のアニメーションは日本のみならず、世界中からも注目が集まっており、ますますこの作品の行く末から目が離せない。
なお、製作発表で解禁された4分30秒の映像とイベント映像は、公式サイトで99時間限定で見ることが出来る。