初日を迎えました「地球にやさしい生活」が公開記念トークショーを行いました。
ゲストに、マエキタミヤコ(サステナ代表)、と末吉里花(フリーアナウンサー)、を迎えて【地球にやさしいエネルギーを目指そう!】をテーマにトークを展開。持続可能社会の提唱者とオーガニックコンシェルジュ、それぞれの立場から、これからの生活に役立つお話をしていただきました!

■10月8日(土)  新宿武蔵野館 第3劇場 
「地球にやさしいエネルギーを目指そう!」をテーマにこれからの生活に役立つお話をしていただきました!
●マエキタミヤコ(サステナ代表)
●末吉里花(フリーアナウンサー)

末吉:映画を見ていがかでしたか?率直な感想は?
マエキタ:万軍を得た!って感じです。非常にうれしいなと思いました。アメリカに行くと食事の量がものすごい多くて、少なめで注文しても残してしまうくらいの量が出てくる。全然エコじゃない。当時のブッシュ大統領が、原子力発電所を作るから電気を沢山使おうと演説をしたんですよ。それに対してカナダ人たちが怒って、“自主停電運動”を始めて、それをキャッチして「じゃあそれを楽しくやろう!」と言って、『100万人のキャンドルナイト』を始めたんです。
ある時に、エコの推国は北欧だと思って、仕事のきっかけで行ってみたんです。そこで出会った教授に「アメリカのエコ活動家はクリエイティブで面白いんだよ」と教えてもらいました。アメリカのどこがエコなの?と思っていたけど確かにエコ活動家もいるし、反対派のせめぎ合いもあって面白いなと思っていたんです。それを知ってこの映画を観ると、コントラストがあって、批判されてたり、映画のラストで電気をつけてほっとするところがアメリカらしいなと思います。
末吉:コリンも言っていたけれど、コミュニティが大事だなと改めておもいました。家族ってその一番最小の単位だから一緒に楽しんでやりたいし、自分の周りにももっと広げていきたいと感じました。
マエキタ:家族の絆が強いなと思いました。穏やかな批判合戦というか、上手に意見交換するところは見習いたいです。
エコ+家族のあり方が見えて、それこそエコ!という気がする。彼女や奥さんと自分との関係を赤裸々に描く勇気がいいですね。
末吉:普段の生活にどのようにエコを取り入れていますか?
マエキタ:エネルギーシフトって壮大なのもあるけど身近なエネシフもあって、例えば、OMソーラー(パッシブ住宅)つまり電気に変換する前の太陽の熱を取り入れて床暖房にするシステムなんです。電気以前の自然の熱があればもっと快適に過ごせるんだよと目を向けてほしい。3.11以降、目を背けていたエネルギー問題に気づいて反省したんです。身近なエネシフを広めていかないといけないなと思いました。25年前は現在のエネルギーの半分で今の快適さと同じだった。楽しく気持ちよく過ごせる選択肢があるんだってことを実践してみてほしい。私達がやったら、コリン一家より上手にできると思う(笑)
今の学生たちに聞くと、家族や友達と意見がぶつかる事が恐いと言うけれど、もっと会話していかないといけないですよね。
ドイツでは、過去の歴史を激しく反省してコンフォーミスト(権威主義の辛抱者)を作る政治をやめて、批判精神旺盛な人を作るような政治に変えたんです。日本もコンフォーミストの政治をやめていかないと。
末吉:なるほど。日本ももっとコンフォーミストになって、自分の頭で考えて批判する精神力をもっていかないといけないですね。
Q:映画の中でトイレットペーパーをつかわないという方法はどうおもいますか?
マエキタ:家族には内緒ですけどわたしもトイレットペ—パー無しなんです。子供にも屋上庭園でおしっこさせたりして(笑)ミミズも尿素で元気になるみたい。インドではペーパーは使わないけどすごく清潔なんです。朝は掃除から始まるくらいきれい好きだし。水で洗うわけだから、ウォシュレットの原型ですよ。インドから帰ってきて、紙で拭くと汚れが取りきれない!ということに気づいた。インド方式の方がよっぽどきれいなんじゃないかな。
Q:映画の中で、オーガニック認証があるものが一概に良いとは言えない場合もあると言っていましたが?
マエキタ:その区別がつかないのは、資格認証の時点で情報が全部出ていないことにあると思います。オーガニックのものが増える事が本来の目的であるので、構成物質の使用に柔軟に対処して情報を出して、無農薬との区別をつけていくことで、選択できるようになるはず。