会場:ポレポレ東中野
登壇者:いまおかしんじ<監督>、正木佐和、、梅澤嘉朗、成田愛、守屋文雄、吉岡睦雄
MC:直井卓俊

10月8日、大作が次々と公開されるなかでコアなファンを中心にジワジワと浸透している作品『UNDERWATER LOVE -おんなの河童-』が公開初日を迎えた。
本作の監督はピンク映画界では熱狂的なファンを獲得している、いまおかしんじ 監督。
その意欲的かつ斬新な制作姿勢により今では男女を問わないファンが支持している。
いまおかしんじ監督とウォン・カーウァイ作品を中心に活躍し、世界的に有名な撮影監督である
クリストファー・ドイルさんがタッグを組んだことも話題の一つである。
そんな異色のタッグが、今回は突如沼から現れたカッパと、結婚を控える女性との不思議な関係をエロテック要素&ミュージカル要素を盛り込み描いている。
「カッパ」には「キュウリ」が必須ということで会場ではキュウリの配布も行われており、会場に来たファンを喜ばせていた。

上映後は監督ならびに主要キャストが登壇し、初日を迎えた喜びを語ってくれた。
結婚を控えながらも突如現れたカッパに翻弄される主人公を「川口明日香」を演じた 正木さんは
「撮影してくださったクリストファー・ドイルさんはずっとファンで、名前がスタッフの中にあったのでホンマですか?と本人が現れるまで信じることができなかった。いまおか監督とクリストファー・ドイルさんという変わったおじさん(笑)お兄さん達に囲まれて本当に貴重な体験でした」
作品に対する充実感を語ってくれた。

特徴的な衣装・メイクでカッパを見事に演じた梅澤さんは「せっかくクリストファー・ドイルさん撮影するのにオレなんかで…いまおかさんは頭がおかしいんじゃないかと思いました(笑)」
MCがいまおか監督に梅澤さんのキャスティング理由を尋ねると「カメラは初めて組むクリストファー・ドイルだし、ミュージカルもあるし、色々混乱する中でパッとカッパは梅澤君だと浮かんだんです。早速連絡を取ったらバイトの都合がつけば出演しますと言われてしまったんですが無事都合がつけれてよかったです。」と裏事情を語ってくれた。
また作品が製作されることになった経緯に話がおよぶと、「企画者がピンク映画好きのドイツ人でその方はボリウッド映画にも興味があるらしく、このような作品が出来上がりました。色々ありましたが…本日初日を迎えたこと大変嬉しく思います」と感慨深い表情で喜びを語ってくれた。

舞台挨拶終盤には、全米最大のファンタスティック映画祭である「ファンタスティック・フェスト2011」でベストアクトレス賞を受賞された正木さんに花束が贈呈された。
劇中ではキレのよいダンスやキラキラと輝く少女のような表情が印象深く、なおかつ体当たりの濡れ場を好演し、世界的にも評価された結果となった。
作品自体もドイツの6都市(ミュンヘン、ザールブリュッケン、ケルン、ベルリン、ドレスデン、マインツ)で上映されることが決定され作品・女優共に今後はワールドワイドな活躍も楽しみである。

10月8日〜ポレポレ東中野
10月22日〜ユーロスペース
10月下旬〜ドイツ6都市他全国順次ロードショー
コピーライト c2011国映株式会社/Rapid Eye Movies/ インターフィルム

(Report:有城裕一郎)