10月22日に全国公開するオムニバス映画『カメリア』の舞台あいさつ付き試写会が3日に新宿バルト9で行われ吉高由里子、ソル・ギョング、行定勲監督が登壇しました。

●吉高由里子
皆さまに是非、ご紹介したかったソル・ギョングさんです!
(ソル・ギョング登場!)

今日は久しぶりに会えて本当に嬉しいです。
初めてお会いしたときは、役柄と本人の区別がつかないほどナチュラルな方だなあと思いました。なんだか、こう時計の秒針を持っていない、自分だけ時間を持っていて、なんだかお湯につかったようなあたたかな気分になれる方です。近くにいたら安心できるような存在なんですよ。

●ソル・ギョング
(吉高由里子の印象について)
吉高さんは、初めて会った時幼くて中学生かと思いました(笑)。
しかし、モニターを見ると成熟した女性が映し出されていて驚きましたね。
釜山での撮影期間は5日間だけだったんですが、彼女の存在感はとても大きくて、現場をかき回して皆の心を掴み、終わるときは分かれを惜しんでスタッフが皆泣いていましたよ。

掃除機のような凄まじい吸引力を持った女優さんです。

●行定勲監督
(主演をソル・ギョングに決めた理由について)
韓国映画では「オアシス」が一番大好きな作品なんです。
その他にも「ペパーミントキャンディ」「シルミド」「公共の敵」など、ソル・ギョングさんには、本当に気迫ある芝居をスクリーンで見せてもらってきて、今回自分の映画の中にいることが信じられないくらいです。

(「kamome」の)脚本家、伊藤ちひろが、映画「力道山」の現場でソル・ギョングさんにお会いしたことがあって、手が大きくて温かい印象が強烈に残っていたらしいんですね。この脚本の中にそういう描写があったので、だったらダメ元でポン・ジュノさんに頼んでみよう、いうことになって今回の共演へと繋がりました。

●ソル・ギョング:
(「kamome」について)映画の撮影現場から物語はスタートします。
最近の恋というのは刹那的であったり瞬間的であったり、インスタント的とも言われるように、少し軽くなってしまっているような印象があります。
しかし、この映画の中では、失ってしまったものや、失われていくものに対する名残惜しさなど、失われていくものを守ろうとする様々な感情が込められた映画だと思います。

また、『カメリア』は3本の映画が一緒になっているわけですけれども、韓国映画と、『Kamome(カモメ)』と、そしてタイの映画、3本が一緒になったオムニバスです。それぞれ個性豊かな監督が撮られているので、みなさんに楽しんで頂けるのではないかと思います。