会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
登壇者:竹内結子・西田敏行・高嶋政宏・佐野史郎・鶴見辰吾・堤幸彦<監督>
fumika<歌手>

10月1日、気温も秋のものに変わりつつあるこの日に『はやぶさ/HAYABUSA』が満員の観客に迎えられ公開された。本作は地球に無事帰還し日本に希望の光を与えた、小惑星探査機「はやぶさ」とその打ち上げから帰還に尽力を注いだ人物たちを描いた感動作。
製作は20世紀フォックスとなるが、同社が企画から配給まで一貫して日本映画を作り上げるのは初めてとなる。

鑑賞後の舞台挨拶には主要キャストが揃い、初日を迎えられた喜びを語ってくれた。
劇中唯一のオリジナルな存在で主役である「水沢 恵」を演じた竹内さんは「完成し編集・試写・キャンペーンが試験だとすると今日がやっと卒業の日です。この映画を面白いと感じたら、是非周りの方たちに伝えてあげてください」と笑顔で語ってくれた。

「はやぶさ」の責任者である「的場泰弘」を演じた西田さんは「はやぶさの帰還は私たちに勇気と感動と日本人の誇りを与えてくれました。その感動をスクリーンを通して伝わっていると幸いです。そしてその熱い想いを広めていただければと思います。」感慨深い表情で語ってくれた。

また、はやぶさのプロジェクトマネージャー・川口淳一郎さんを完コピしたと、周りから評判の「川渕幸一」を演じた佐野さんは「川渕のモデルとなった川口さんが、はやぶさプロジェクト中に通った神社を撮影でも使用したんですが、縁結びにご利益がある神社で実際この映画のスタッフさんが婚約なさったんです。なのでこの映画は縁結びの効果もあるということで、広めていただければと思います」と熱く語っていた。

監督の堤さんは「ちょっとお茶目なくらい面白い人たちが、世界的にも評価された偉業を達成したことに、面白みと感動を受けこの映画を作ってきました。今日は初日を迎えられて本当に嬉しいです。ありがとうございました」と観客の皆さんに感謝していた。
監督からは同作の全米での公開が決定したことも伝えられ会場内からは「おぉ〜!!」という声と共に拍手が起こっていた。はやぶさプロジェクト自体のことは世界的に報道されたが、そこに関わる人達のドラマがアメリカに伝わったときの反響は個人的にも楽しみである。

舞台挨拶後半には「レコチョクオーデション」で1万人の中からグランプリを獲得した注目度急上昇中の歌手fumikaさんが登壇し、主題歌である「たいせつな光」を披露してくれた。
小惑星探査機「はやぶさ」は太陽光をエネルギーにし、60億キロという果てしない旅を成し遂げた。
主題歌である「たいせつな光」が本作のエネルギーとなり良き旅となることを願う。

(Report:有城裕一郎)