スぺースシャワーTV Presents  映画『天国からのエール』公開記念 ステレオポニー ライブ&トーク

◆日程:2011年9月28日(水)◆場所:渋谷 WWW  
◆出演者:ステレオポニー  ◆スペシャルゲスト:阿部寛 

 映画の舞台であり、沖縄・本部町に実在する「あじさい音楽村」出身のステレオポニーが担当した主題歌「ありがとう」の発売日となったこの日、会場には20代前半を中心に約100名の観客が来場。主題歌「ありがとう」を含む2曲を生演奏で披露した。
スペシャルライブの後には、主演の阿部寛がサプライズで登場!ライブの感想を聞かれると「ライブハウスに来たのはこれが初めて」と人生初のライブハウス体験だったことを告白。「今まで体験したことのない感じで、本当に心に響きました。『ありがとう』は本当に心のこもった曲。この曲で映画が何倍も意味のあるものになった」と感想を語った。

阿部寛が演じた主人公のモデルとなった仲宗根陽さんは、「あじさい音楽村」の創設者であり自身が病に倒れても最後まで若者を応援し続けた人物。実際にあじさい音楽村出身で仲宗根さんの応援のもとデビューを果たしたステレオポニーのボーカル・AIMIは、「ニイニイ(仲宗根さんの愛称)はステレオポニーを育ててくれたかけがえのない父親のような存在。私たちが音楽をやっているのを見るのが好きだったから、ずっとニイニイの曲を作りたいと思っていた。でも亡くなってから、言いたいことはたくさんあるのになかなか言葉にできなかった。初めてこの映画のラフを見たときにスタッフさんたちがニイニイのことをちゃんとのこそうとしてくれているのが伝わってきて、自分たちもその一部になりたいと彼らの思いに背中を押された」と主題歌誕生のエピソードを披露した。
また、仲宗根さんを演じた阿部についてAIMIは「初めて目を見たときにニイニイと同じまっすぐな目だと思った。阿部さんの目を通して久しぶりにニィニィに会えた気がしてすごくうれしかった。」と語ると、阿部は「撮影の最中に何度も仲宗根さんのお墓に足を運び、『ちゃんと演じられていますか?』と墓前で問いかけながら演じていた。あじさい音楽村で撮影していたときは、いつも仲宗根さんが見守ってくれているような、どこかから出てくるんじゃないかという気がしていた。絶対にあきらめずに若者を応援し、しっかり怒ってくれていたと聞いて、彼の遺したものは大きいと思ったし、他人のためにそこまでしてくれていたという話に心が動いた」と撮影時を振り返った。また、まだ映画を観る前にも関わらず、自分たちの話に大きくうなずく観客に向かって「仲宗根さんは、決して前に出る人ではなかったけど、若者たちのためになるならと今回の映画化を引き受けてくれたそう。夢は絶対にあきらめるなと言い続けた彼の存在をみなさんにも感じてほしい」と強く語り、トークショーは終了した。