第4回したまちコメディ映画祭がついに開催されました!「したコメ」は浅草、上野という東京随一のしたまちの魅力を、コメディ映画を通じて存分に味わっていただく映画祭です。
コメディ界のビートルズと呼ばれたモンティ・パイソン。今年もお馴染みの3人、松尾貴史、宮沢章夫、須田泰成がモンティ・パイソンについて語りました!

●実施日時:9月18日(日)
●場所:上野東急2
●登壇:松尾貴史、宮沢章夫 
●進行:須田泰成

■松尾
エリック・アイドルって、日本だと誰がこういうことやってるって置き換えてみればいいんでしょうね?藤田まこと?的な人がこういうことやってくれるのってすごいよね。日本ではリハーサルがあって一回だけ集まれば上出来、みたいな感じだけど、ジョン・クリーズの「チーズショップ」なんかもすごいですよね。ただただあれだけ出てくるってこともすごいのに、それが当たり前の状態になったうえで演技をやってるわけですからね。よく合いますよね。だから、本当はその芸を寄席に出て毎日毎日やるぐらいの気持ちがないと、そこまで精度を高めるってとこまでいかないじゃないですか。一回だけ映像に収めるためにそれをやってたわけですよね。それがすごい。(モンティ・パイソンの作品の背景に)気付いてなかったか、それに気付いた人はやめちゃったかどっちかですよね。

■宮沢
エリック・アイドルのコメントVTR、2週間前にメールで頂いたんですけど、届いた時には爆笑しましたね、夜中の3時に。来年70歳?この人いつまでたってもこうゆうことやってくれるんだなって。モンティ・パイソンのオープニング、最初は地味なんだよね。1969年に始まって、日本ではその2日前に「ゲバゲバ90分」が始まって、アメリカでも「ラーフイン」が始まって。共時的に何かが起こるっていうのがすごいですよね。別にそういう潮流があったわけでもないのに、何かの機会が重なってちょうど69年に生まれたんですね。社会情勢とか政治体制とか。そういう背景にある文化が世界的に共有されてるっていう感じがしますね。
でもやっぱりモンティ・パイソン見てると、めちゃくちゃ稽古してるって驚くことありますよね。日本のコント番組でここまでやらないだろっていうことを。そのあたりがすごいなって。20数年前にモンティ・パイソンみたいなことをやりたいっていう人はいっぱいいたんですよ。ただ、そこに気付く人っていうのはなかなかいなかったですよね。コントの質はこういうものがモンティ・パイソンっぽいなっていうのは考えたけど、その背景にあるのがどういうことなのか、こういう風に作ってるってことはあまり考えなかったですよね。