第4回したまちコメディ映画祭:「タタール大作戦」舞台挨拶&ティーチイン
第4回したまちコメディ映画祭がついに開催されました!「したコメ」は浅草、上野という東京随一のしたまちの魅力を、コメディ映画を通じて存分に味わっていただく映画祭です。
●実施日時:9月18日(日)
●場所:浅草公会堂
●登壇:B.バトウルズィー監督(32)、B.ダグワージャムツ(33)、いとうせいこう(50)
・舞台挨拶
特別招待作品の一つであるモンゴル映画「タタール大作戦」の上映が浅草公会堂で行われた。上映前には、このためにモンゴルから来日した監督であるバトウルズィー氏、主演のダグワージャムツ氏が映画祭総合プロデューサーいとうせいこうと映画祭スーパーバイザーの大場渉太と共に登壇し、舞台挨拶を行った。
バトウルズィー監督は「親近感のある日本に来て、みなさんに作品を観てもらえることを嬉しく思う」と話し、日本語で「コンニチハ、アリガトウ」と挨拶した。モンゴルでは歌手として活躍している主演のダグワージャムツ氏も「自分が出ている作品を見てもらえるのは嬉しく思う」と話した。
・ティーチイン
ー影響を受けた作品や監督はいますか?
監督「具体的には特にないです。このジャンルの映画はいろいろありますし。私の頭の中にあった映画です。」
ーエンディングで主人公が霊媒師になりましたが、何か意図があれば教えて下さい。
監督「モンゴルはシャーマニズムがあります。それは天への信仰で、天をただ眺めるだけでなく行動を起こすことです。モンゴルでは人が何かから開放されるとシャーマンになるということがありますから。」
いとう「日本で言う仏門に入るという解釈なのかもしれませんね」
ーモンゴル舞踊が劇中に出てきましたが、どういう意味があったのですか?
監督「日本でも幸せを願って踊ることがあると思います。モンゴル舞踊の服装は色鮮やかです。(登場人物の)生活が夢のようにきれいになることを願って取り入れてみました。あとインド映画への影響はありますね。」
いとう「ダウワージャムツさんは劇中の曲を歌ってると聞いたんですが?」
ダグワー「『私はあなたのことを信じてる』という曲があるんですが、それをタイヴナー役の彼(A.ボルフー)と2人で歌っています。」
いとう「彼はモンゴルでは有名な歌手ですから!日本でいうスマップみたいな大スターなんですよね?」
ダヴナー「笑」
いとう「映画は初めての出演ですか?」
ダヴナー「初めてです。CMやビデオには出ていたんですけど。このような大きな作品に出演できて本当によかったと思っています。」
いとう「監督は元漫画家というのは本当ですか?」
監督「はい、本来は漫画家です。なのでこの映画も漫画っぽくなってるかも(笑)90年代でアニメの仕事はストップしてるので、これからはアニメも(再開)してみたいですね。映画はまだ二本目です。三本目はモンゴル伝統の強い男をテーマにした映画を作りたいと考えています。」
いとう「日本での滞在期間中にミュージックビデオ撮るって聞いたんですが、本当に撮るんですか?」
監督「撮影します。日本の風景を撮ってこれからの作品に取り入れていきたいですね。」