12月上旬より、TOHOシネマズ渋谷、TOHOシネマズシャンテほかにて映画『50/50 フィフティ・フィフティ』が全国公開となります。
27歳という若さで、生存率50%のまさかの余命宣告!! 酒もたばこもやらない“普通”の青年アダムに突然告げられた病気は“ガン”だった—。がんを克服した脚本家の実体験を基に、彼の親友であるセス・ローゲンたちが映画化。ガン患者自身の葛藤や周囲の人たちとの複雑な関わり合いの物語を、心温まるエンタテインメント作品として書き上げた良作です。

監督を務めるのは、ミシェル・ゴンドリー、ウェス・アンダーソン、スパイク・ジョーンズら若手監督に続く新たな才能ジョナサン・レヴィン。ガンを宣告される主人公アダムに『(500日)のサマ—』、『インセプション』の若き新星、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。アダムのために奮闘し、やがて心を通わせる新米セラピスト、キャサリンには、『マイレージ、マイライフ』のアナ・ケンドリック。
女好きのアダムの親友、カイルには『グリーン・ホーネット』のセス・ローゲンがプロデューサーと兼任で出演。その他にもブライス・ダラス・ハワード、アンジェリカ・ヒューストンなど豪華キャストが出演しています。

本日(現地時間12日18時〜)、9月30日の全米公開を目前に控え、トロント映画祭にて本作のプレミア上映が行われ、上映後の舞台挨拶にジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、アナ・ケンドリック、ブライス・ダラス・ハワード、ジョナサン・レヴィン監督、脚本家ウィル・レイサーが登壇しました!

会場であるRYERSON THEATREは、1200席全てが完売の大盛況ぶり。
ユーモラスかつ、ハートフルで心温まる作品に、場内でも冒頭は大爆笑が続きながらも、終盤にはところどころから鼻をすすりながら涙する人たちの姿も。最後にはさわやかな笑みに包まれ、上演が終わると客席は総立ち、鳴り止まない拍手の中、キャスト&スタッフが登壇。大盛況のワールドプレミアとなりました。

日時:  9月12日(月) トロント時間 夜18時より
場所:  RYERSON THEATRE
集客:  1,200人完売
登壇者: ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、アナ・ケンドリック、
ブライス・ダラス・ハワード、ジョナサン・レヴィン監督、ウィル・レイサー(脚本家)

■ジョナサン・レヴィン監督
(会場いっぱいのスタンディングオベーションを受けて登場して)
「こんな素晴らしい経験は生まれて初めてだ。本当にありがとう。
面白くて嘘のない脚本を最大限に活かして、ウィルの脚本の精神を守りながらも、決してそれに縛られることなく、みんなでアイデアを出し合って最高の映画を目指して製作したんだ。コメディだけの不自然さは極力排除して、現実味のあるものを目指した。みんなに気に入ってもらえたようでとても嬉しい」

■ウィル・レイサー(脚本家)
「こんなに沢山の人に映画を見てもらえて、本当に感動しているよ。ありがとう。
ジョンサン・レヴィン監督、セス・ローゲンを始めとして沢山の人に支えられて素晴らしい映画を作ることが出来たと思う。ジョナサンは彼のユニークな視点をこの映画に持ち込んでくれた。彼と仕事ができて幸運だったよ。この映画によって、人々がガンの体験を恐れることなく語れるようになってほしい。病気や、それがいかに不合理か笑っていいんじゃないかな。そして泣いてもいいと思う。」

(以下、会場観客とのQ&Aから抜粋)

■ジョセフ・ゴードン・レヴィット
Q: 今回の映画で一番苦労した点はなんですか?

A:「脚本家のウィルが撮影の最初から最後まで、本当に毎日現場にいたんだ。それって僕にとっては、すごく大きなことだった。彼は映画のモデルとなった人物であり、この物語を書いた脚本家でもある。「Easy」って言葉を使うのはあまり好きじゃないけど、彼のお陰で、その時どんな気持ちだったのか/状況だったのか、色々と話を聞くことが出来たしとても演じやすくなったよ。」

■セス・ローゲン
Q:この映画は、脚本家ウィルとあなたの実体験をベースにしていると聞きましたが?

A:「そうなんだ。実際に僕とウィルの間で起こったままのシーンもある。アダムの傷口の手当てをしていて顔をゆがめるシーンなんてそうだ。映画の中で僕が演じたリアクションと全く同じで、手当をしながらほとんど吐きそうになったんだから(笑)
冗談は置いておいて、普段病気とか死とかなかなか真正面から考える機会はないけど、この作品のおかげで、いろいろ改めて思うことができてよかった。しかも楽しくね。」

■アナ・ケンドリック
Q:新米セラピスト役を演じてみてどうでしたか?

A:「アダムは彼女にとって3人目の患者で、その上、彼のように若くして癌になるケースのセラピーは難しい。それなのに、患者のセラピーをしながら、なんだか全て分かったような気分になっていそうな感じもある(笑)。アダムという人と触れあうにつれ、彼女自身も成長を遂げるんだけど、シリアスなテーマなのに、実際に起こりそうなリアルな可笑しさも取り入れていてすごく心地いい作品に仕上がっていると思うわ。」

■ブライス・ダラス・ハワード
Q:あなたの演じるレイチェルは嫌われ役でしたね?

A:「ええ、本当に嫌われ者ね、それこそ(実際のシーンになぞらえて)家から追い出されそうになる位(場内笑)。けど、彼氏がガンと知って、それにどう対処していいか分からなくて、悩み苦しんで、、、っていうのはきっと誰しも理解出来る感情・行動だと思う。その中で、彼女は結果的に誤った選択をしてしまって、強く後悔する。まぁ、嫌われ役であることに変わりはないんだけど(笑)」