世界的巨匠であるアミール・ナデリ監督作品であり、西島秀俊3年ぶりの主演最新作『CUT』が、昨月31日に開幕した第68回ヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ・コンペティション部門オープニング作品としてワールドプレミア上映いたしました!
その上映前にはレッドカーペットに監督のアミール・ナデリ、主演の西島秀俊、そして常盤貴子も登場! 黒で身を固めた西島は『Dolls』以来、9年ぶりのヴェネチア映画祭参加だが、「今回は楽しんでいます」と余裕を見せると、シースルーのロングドレスに身を包んだ常盤貴子は初めての三大映画祭参加で緊張しつつも、映画祭の雰囲気を楽しんでいる様子。
上映終了が23:00を過ぎるにも関わらず会場は満席。上映後の拍手は鳴りやまず、スタンディング・オベーションは約10分間にわたり、企画から製作に関わっている西島は目を潤ませた。
本作は、ヴェネチア国際映画祭に続き、北米最大といわれるトロント国際映画祭と釜山国際映画祭の出品も決定、海外セールスを『ブンミおじさんの森』など、現在のヨーロッパ映画界でアート映画界を牽引しているMATCH FACTORYが手掛けることも欧映画業界では話題になっている。

西島秀俊
「『Dolls』のときは、ヴェネチアは初めてで、よく分からないうちに終わってしまったのですが、
今回は落ち着いて楽しむことが出来ています。
撮影期間中は「誰とも口をきくな」という指示を監督から受けて、厳しい撮影をした作品が、
ヴェネチアという場で満席のお客さんに受け入れてもらえて、感無量です。

常盤貴子
ヨーロッパの映画祭は初めてですが、街中皆が映画祭を楽しんでいる感じが、すごく楽しい。何よりも、観客の皆さんが、世界中から選ばれた私たちの映画を楽しみにしてくれている姿、見終わってなお、賛辞の言葉を頂けたことが、本当に嬉しかった。
私をヴェネチア映画祭に連れて来てくだったナデリ監督に感謝します。