映画『監督失格』平野監督×庵野プロデューサー感無量の六本木初日スタート!
本日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて初日を迎えました、
映画『監督失格』監督の平野勝之、プロデューサーの庵野秀明による初日舞台挨拶を行いました。
本作は35歳の誕生日前日に自宅で急逝した女優・林由美香をめぐる、14年間に及ぶ美しくも壮絶な愛を映し出したドキュメンタリー映画。
大切な人の「喪失」と、それに向き合う人々の「再生」を描いた、愛の物語です。
11年ぶりの新作を、苦しみながら作り上げた平野勝之監督。
平野監督を昔から応援していて、この人の力になりたいと実写映画初プロデュース、
苦しむ平野監督を、時に厳しく、時に優しく見守り続けた庵野秀明プロデューサー。
苦労を共に分かち合った二人は、映画をご覧頂いたお客様を前に感無量の舞台挨拶を行いました。
写真撮影では、由美香ママこと小栗冨美代さんがスペシャルゲストとして登場しました。
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月日:9/3(土)
登壇:平野勝之(監督)×庵野秀明(プロデュース)
スペシャルゲスト:小栗冨美代(林由美香さんお母様)
会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
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■初日を迎えた今のお気持ちは?
庵野:本日は台風の中、朝からお越しいただき、ありがとうございます。1年前の完成からようやく今日、初日を迎えることができて本当に良かったです。今日はありがとうございます。
平野:今日は強風の中お越しいただき、ありがとうございます。完成してここまで来るのが長かったので、今日は生まれた、出産を終えた、というような気分です。どうもありがとうございます。
■平野監督にとっては、実に11年ぶりの最新作となりましたが、本作を作ろうと思ったきっかけは?
平野:この映画に関しては、映画でも語っていますが、彼女が亡くなってあのテープが手元に残った段階で、映画を作らされている感じというのが強かったです。彼女の死から5年くらい経った昨年、プロデューサーの甘木さんと相談して映画を作ることになりました。本当は10年後、20年後くらいに自分の気持ちが落ち着いたところで、こういう映画を作ろうと思っていました。でも実際どうなるか分からなかったので、甘木さんと映画を作ろうとなった時に完成させてしまうことが先決だと、覚悟が決まらないまま作り始めた感じですね。精神的にこういう人(甘木さんや庵野さん)とかにいじめられたのでかなりやばかったんですけど、ようやく映画を完成させて出口がみえた、というところまで来たかなと思っています。
■庵野さんは今回なぜプロデュースに参加しようと思われたのですか?
庵野:平野さんが作品を作れなくて、ものすごく苦しんでいるところを観て、ここで1本作ってほしい、という願いをこめて、参加しようと思いました。
■音楽で矢野顕子さんが参加していますが、監督はなぜ音楽を矢野さんにお願いしようと思われたのでしょうか?
平野:編集途中で、今回の作品はお客様の気持ちの出口を作りたいと思い、そのためには音楽が必要だと感じていました。候補は何人かいたのですが、ある時ぽーんと矢野さんが出てきました。矢野さんの音楽は10代の頃からずっと好きで聴いていて、特に矢野さんの簡潔な詩の世界が、今回の映画の出口を作っていただくのにふさわしいのではないかと確信しました。だめもとでお願いしたところ、快諾してくださいました。
■タイトル「しあわせなバカタレ」を聴かれたときどう思われましたか?
平野:詩の世界は最初の打ち合わせの段階でおまかせしていて、最初できあがって観た瞬間に笑いながら泣きました。お願いして受けてもらえて本当に幸せでした。
庵野:僕はラッシュの段階でこの映画は素晴らしいと思ったので、まだ完成版が観られていないので、新作の制作が終わったら、観ようと思います。
■映画の中で由美香さんが魅力的でしたが、庵野さんはどんな印象でしたか?
庵野:僕はいつもお酒の席でお会いすることが多かったですが、いつもべろべろに酔っぱらって介抱されている姿をみていましたね(笑)。
■由美香さんとお母様・小栗冨美代さんのやりとりもとても素敵でしたね。今、監督と小栗さんのご関係はいかがでしょうか?
平野:普通に電話で話したり、イベントに誘ったりしてるんですよ。
ここでフォトセッションに移り、スペシャルゲストとして由美香さんのお母様・小栗冨美代さんをお迎えして写真撮影を行いました。
■最後にご挨拶をお願いいたします。
平野:今日は初日にお越し頂きありがとうございました。僕は映画を観て頂ければ何もありませんので、本当にありがとうございました。
庵野:僕も観て頂いたことが本当に嬉しいです。本当にありがとうございます、それだけです。
小栗:私は平野監督、またスタッフの方々が一生懸命協力して、この作品を完成してくださったこと、感謝申し上げます。色々な見方がある作品に仕上がったことも光栄だなと思っております。ありがとうございました。
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて独占先行公開中、
10/1(土)より全国拡大ロードショー