地球温暖化の危機を唱え、07年にアカデミー賞を獲得したドキュメンタリーの傑作『不都合な真実』のスタッフが製作した、私たちが気付いていない、迫り来るさらなる地球の危機を警告、そして、核廃絶=<ゼロ>へ向けての意識を目覚めさせる衝撃のドキュメンタリー映画『カウントダウンZERO』は、2011年9月1日(木)に遂に公開いたします。

公開に先駆け、8月28日(日)に長崎県の長崎原爆資料館・原爆資料館ホールで特別試写会を行いました。今年の長崎市の平和公園で営まれた平和祈念式典には、ズムワルト首席公使が、原爆を投下したアメリカ政府の代表として初めて参列したことも話題となり、核兵器廃絶への関心の高まっている長崎市民へ向けて行われました。当日は、急遽公務が入ってしまい参加が叶わなかった田上市長に代わり、中村明俊(なかむら あきとし)長崎原爆資料館館長が登壇し、田上富久(たうえ とみひさ)長崎市長のメッセージを代読されました。田上長崎市長のコメントは以下の通りです。

中村館長のコメント
「今年は、オノヨーコさんの講演等のイベントが行われその締めくくりのような形で夏休みの最後にこの映画『カウントダウンZERO』の試写会が行われます。是非この映画で核廃絶のアクションに皆さんがますます関心を寄せて頂ければと思います。また田上市長も今日は、とても参加を楽しみにされておられましたが、今日は急きょ公務で来場できなくなられましたので、私が市長からのメッセージを代読させて頂きます。」

田上長崎市長のコメント
このたび、映画「カウントダウンZERO」試写会が長崎市で開催されるにあたり、長崎市民を代表してご挨拶を申し上げます。
今から66年前の1945年8月9日11時2分、長崎は原子爆弾により破壊され、一瞬にして街は廃墟と化し、7万4千人の尊い命が奪われました。以降、長崎市は街の復興とともに、被爆地の責務として、被爆者や市民の皆様とともに世界恒久平和の実現と核兵器廃絶を訴え続けてきました。
核兵器の問題は、長崎と広島の被爆地だけの問題ではなく、安全な未来をつくることができるかどうか、私たちが共有する人類全体の課題です。今回の映画を通して、核兵器による大量破壊のすさまじさや、放射線の恐怖について、多くの市民の理解が深まり、私たちと共に「核兵器のない世界」の実現に向けてご尽力いただくことを期待いたします。
最後になりましたが、映画「カウントダウンZERO」試写会のご成功と関係者皆様のますますのご活躍、ご健勝を心から祈念申し上げます。