怪獣絵師・開田裕治「ウルトラQ」原画展オープニングセレモニー
この度、1966年に放映されウルトラマンシリーズの原点であり空想特撮シリーズ第1弾の『ウルトラQ』がHDカラー化し、『総天然色ウルトラQ』としてブルーレイ&DVD BOXⅠを8月26日(金)、BOXⅡを2012年1月27日(金)に発売する運びとなりました。(発売:円谷プロダクション)
本作の発売を記念し、渋谷PARCOにて『総天然色ウルトラQリターンズ怪獣絵師 開田裕治とTOYの世界』を 8/24(水)〜9/7(水)まで開催することが決定しました!プラモデルなどのパッケージに描かれる箱絵(BOX ART)を描き続けた巨匠怪獣絵師の巨匠・開田裕治さんによる、『ウルトラQ』の怪獣絵(原画)を全作品展示します!多くの子供たちが夢中になった怪獣たちの玩具と合わせ、立体的なディスプレイで “ウルトラQ”怪獣図鑑が楽しめるほか、会場限定グッズも販売!!
つきましては、8/24(水)、渋谷パルコB1F ロゴスギャラリーにて、開田裕治さん、「ウルトラQ」のヒロイン・江戸川由利子役を演じた桜井浩子さん、不動の人気怪獣・カネゴンさんが登場し、本イベントのオープニングセレモニーを行いました。
【日時】8月24日(水)
【場所】渋谷パルコ パート1 B1F ロゴスギャラリー(東京都渋谷区宇田川町15)
【登壇者】開田裕治、桜井浩子(江戸川由利子役)、カネゴン
<質疑応答>
Q今のお気持ちはいかがですか?
開田:僕の描き終わった絵は、普段はずっと仕舞いこんだままなんです。だからこうやって「ウルトラQ」の怪獣絵を全部並べて展示できるのは面白いなと感心してみてました。
Q.当時描かれていたウルトラQはどんなイメージでしたか。
開田:僕が「ウルトラQ」を見たときは中学生でしたから、当時はモノクロの番組の方が多かったのですが、(「ウルトラQ」 が)モノクロ作品だという感じではなかったんです。身の回りにある風景と同じものを「ウルトラQ」 の画像から受け取っていたので、頭の中で色がついていたんですよ。だからカラーで描かせて頂いたときは、「これは何色だろう?」と迷うことはなく、既に頭の中にある色をつけました。“俺的ウルトラQ カラー世界”がここに並んでいる絵です!
Qカラーライズ化された「総天然色ウルトラQ」 をご覧になって、いかがでしたか?
開田:「ウルトラQ」 ってこうだったよな!という感じです。色がついたというよりも、「ウルトラQ」の色が戻った!という印象です。もともとカラーだったのではないかというくらい自然な色なので、「総天然色ウルトラQ」は、物語の最初から、こうだったね、という感じで自然に見ました。
桜井浩子:カラーだとやはり迫力がありますよね。私には開田さんが描かれた絵のイメージがずっとあったのですが、カラーライズする際、夕景の色が、最初は(カラーライズしたレジェンド3D社のある)サンディエゴの夕景の色になってしまったんです。日本の夕景になるように、みんなでこだわって、サンディエゴから日本の夕景にかなり直して頂きました(笑)全体的に自然な色になったという印象です。
Q有名なカネゴンの絵(展示されているもの)とここに実際に隣にいるカネゴンを比較してみてどうですか。
開田:隣のカネゴンにはお金を取られそうで怖いですね(笑)用心しなきゃダメですね(笑)
Qどういうところが見どころでしょうか。
開田:「ウルトラQ 」はモノクロ作品なので、ここにあるのは僕的なカラー世界を展開しています。だからこういう解釈もあるのか、こういう見方があるのか、とイメージを広げて、楽しんでいただけると嬉しいです。
(ここで桜井さんに耳打ちをするカネゴン)
桜井さん:カネゴンはカラーになって皆さんに会えて、今よりももっと人気が出るのがうれしいぞ!と言っております。
QウルトラQ を知らない世代に伝えたいことはありますか?
桜井:旧作とは思わず、これぞ新作!と思って見てください。昭和の時代とその時代に作った作品がカラーになって今の人達に見てもらう、そうなると新作になるんじゃないかなと思います。特に開田さんの絵と相まってすごくイマジネーションが高まる作品だと思います。それぞれ皆さんお好みがあると思いますが、28話あるので、それぞれで楽しめると思います。
開田:当時の風景が写っているので今の人達が見ると逆に新鮮だなと感じるのではと思います。おしゃれな感じです。