8月14日(日)世田谷区民会館ホールにて東日本大震災被災地支援イベントとして「チータの、ありがとう世田谷コンサート」が行なわれた。このイベントに「青いソラ白い雲」(2011年 冬 全国順次ロードショー)の監督、金子修介監督が特別ゲストとして登壇した。金子修介監督の最新作である「青いソラ白い雲」は、東日本大震災が起った前後、まさしく“今”を時代背景にしており、東日本大震災で被災した犬、ソラと、女子大生リエ(森 星)との交流を描いた青春映画である。この東日本大震災というフックで、この日、金子修介監督がイベントの特別ゲストとなった。
 
登壇した金子修介監督は、水前寺清子さんと映画の話を語った。

「世田谷区民です。『青いソラ白い雲』は現在、編集中で音入れもしていまして、8月下旬には完成します。映画の公開も、2011年 冬という漠然とした時期ですが、公開近くになって、この映画のことをどこかでお知りになったら、ああ、あの映画なのだと思い出していただければと思います。話は、東京に住んでいる女子大生が、アメリカに留学した直後に、東日本大震災が起り、日本に帰ってきたら、父親の会社は倒産するし、父親は警察に捕まるし、不幸が襲いかかります。その女子大生は放射能だらけの東京を、ガイガーカウンターを持って歩きます。そんな時、彼氏が連れてきた東日本大震災で被災して飼い主と離れ離れになった犬、ソラと出会うのです。

東日本大震災の前と後を挟んで描いた映画ですが、日本の色々な場所で、色々なことが変化していると思います。日本人同士は、今、助け合いをしなければと言いながら、詐欺行為も行なわれている。そういうことも、映画は描こうとしていますし、もう日本にいることはできないくらい放射能の被害が大きく、海外に行くしかないかもと、映画の中で言っています。

でも、最後は、未来への希望を託したい、そんな終わり方をする映画なのです。どういう結末かは、皆様に映画館で確かめていただければと思います。」