2010年より世界を皮切りに静かに熱き流れる血潮のように脈々と世界の映画祭やマーケットに浸透させてきた、新たな日本映画レーベルがいよいよ日本に逆輸入公開される。それが世界地上を視野に入れて動き出している、日本初の本格的海外征服型、逆輸入日本映画軍団・・・それが、SUSHI TYPHOON だ。アクション、バイオレンス、ホラー、コメディ、そしてLOVE!純粋に世界の映画ファンに楽しんでもらうために、出し惜しみなくNOリミッターで面白いことだけをつぎ込んだ作品群たちが海外に出陣し、トータル100を超える海外映画祭で絶賛。その第1弾となる4作品が、ついに初日を迎えた!
4作品の監督キャストが集まり、初日舞台挨拶を行いました。MCは、海外セールスは“スシタイフーン”レーベルの「電人ザボーガー」井口昇監督でした。毎回その作品に合った衣装で登場し、会場を沸かせてくれました。

『デッドボール』
「地獄甲子園」から9年・・あのコンビがさらに過激になって帰ってきた!前作以上にあり得ない、野球をまったく描かない本格野球バイオレンス青春ホラースプラッター映画!北米に向けてさらにギャグもアクションも過激に展開する!その死球は、殺人ボール!“全国非行甲子園”で行われる超・極悪非道、野球バトルの数々!!
[監督]山口雄大 [キャスト]坂口拓 星野 真里 ミッキー・カーチス 山寺宏一 田山涼成
  2011/日本語/99分/配給:日活 c2011 SUSHI TYPHOON/ NIKKATSU

登壇者:山口雄大監督、坂口拓、蜷川みほ、?ジョンミョン、播田美保、西明彦、島津健太郎、戸梶圭太(脚本家)、
鹿角剛司(VFXスーパーバイザー)

山口監督:海外の映画祭をいろいろ回って分かったんだけど、みんな「地獄甲子園」が好きだから「デッドボール」観に来てくれてました。この作品は「地獄甲子園」の続編ではないけれど、「地獄甲子園」でやり残したこと、つまりスプラッタ的な表現をやりたくて作った。特に蜷川さん、播田さんが殺されるシーンはすごいね。実は今回韓国語のシーンもあって、韓国上映したときにドッカンドッカンウケてたね。韓国では人種差別みたいな表現はタブーみたいで「どういうつもりなんだ!?」って聞かれて、「人種問わず平等にバカにしてるんだ」って答えたら大丈夫だった。
坂口:今回僕は大人になった「地獄甲子園」の十兵衛を意識して演じたね。みなさんにきっと喜んでもらえる映画になっているので、是非帰りにチケットを10枚くらい買って、観にこないで燃やしていいからさ。そんな暑い夏をお過ごしください。
蜷川:この映画はものすごいパンクでめったに見れない映画です。私がやった役もけっこうぶっ飛んでいて、私自身パンクなところがあるので、ある意味爽快感がありましたね。山口さんとはこの作品の前にご一緒していて、そのときにすごい気が合うというか、エアーセックスをしてるみたいな感覚があったんですよ、私は。それで今回この役のお電話をもらったときにどんな役かもわからないまま受けてました。
ぺ:山口さんと一緒に仕事ができて誇りに思っています。真面目に取り組んだ映画なので、楽しんでもらえたらと思います。
播田:監督に大役をいただきまして、体当りの役で大変でした。私自身はスプラッタのシーンとかでウワってって思ったりしたけれど、ちょっと笑えるところもあるので、楽しんでもらいたいです。
西:これぞ山口作品全開なので、覚悟して楽しんでください。今回、本当のスプラッタみたいなけがをしたんです。(頭を見せながら)頭蓋骨の動脈を切って、本当にブシューッて血が出てきて、山口さんなんか今後の参考に写真撮らせてって言ってました。
島津:映画でハングルを話してるんだけど、韓国で上映したときに本国の人が文法が全然違うって言うんで、それでゲラゲラ笑ってたんですよ。そうやってつっこみながら観てほしいです。
戸梶:海外では人種によってはひいてる人もいましたね。僕は小説家なんだけど、日本文学には貢献してないが、日本映画に貢献してるかなって思います。
鹿角:そうとう頭のおかしな映画です。合成があるシーンは山口さんは絵コンテを描いてきてくれてそれで僕はカット数とかを考えていくんだけど、そのカット数がぴったり合ってたりして、もうこの人としか仕事ができないなって思った。蜷川さんのいうエアーセックス?みたいな感覚かな。
下村:いわゆるバッドテイストな映画。一言で言うと“汚い”!いい意味でね。言葉では説明できないようなアクションシーンを楽しんでください。