筑波宇宙センターにて、古川聡宇宙飛行士が滞在する国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟にて映画「はやぶさ/HAYABUSA」の世界初!宇宙試写会が行われました。ゲストには、本編中、イオンエンジン開発責任者の國中均(くになかひとし)をモデルとした喜多役を演じた鶴見辰吾さん、あきらめない心でロンドン五輪のボクシング代表を目指すお笑い芸人のしずちゃん、的川泰宣JAXA名誉教授が登壇しました。

鶴見さんとしずちゃんはJAXAの職員や、宇宙飛行士たちのサインが並ぶ広大な宇宙が描かれたパネルにサインし、古川聡宇宙飛行士が筑波宇宙センターの実験運用管制室内において、「はやぶさ/HAYABUSA」の約9分間のダイジェスト映像を鑑賞している模様を見守りました。古川さんは、映像を見ながら、時折微笑んだり、うんうん、とうなづき、映像が終わるとニッコリとカメラに向けて微笑みました。

古川宇宙飛行士:
「こんにちは。JAXA宇宙飛行士の古川聡です。国際宇宙ステーションで映画「はやぶさ/HAYABUSA」の映像を拝見しました。竹内さん、西田さんをはじめ、キャストのみなさんの熱演も素晴らしかったですし、堤監督の演出では様々なものがリアルに再現されていて驚きました。私自身、宇宙に向けた12年間の訓練で、7年間もかけて目的を達成したはやぶさには勇気づけられました。この国際宇宙ステーションの中でこの映像を観られたことが非常に感慨深いです。はやぶさのプロジェクトにはたくさんの人々、たくさんの企業の方々が一人一人にできることを行って目的を遂げました。いま日本は東日本大震災で大きな困難に立ち向かっておりますが、いまこそ“あきらめない”はやぶさ精神を世界に見せるときだと思います。被災者のみなさんとともにがんばりましょう!この映像を見ている少年少女のみなさん、あきらめなければ、きっと夢は叶うと思います。一生懸命がんばって、子供たちから日本を元気にしてください!」

さらに、ゲストの鶴見さん、しずちゃん、的川名誉教授に向けてメッセージを送りました。
「しずちゃん、鶴見さん、的川さん、宇宙で試写を行うのは世界初ではないでしょうか?しずちゃん、ボクシングでも“はやぶさ精神”でがんばってください!Never give up!」

鶴見辰吾:
宇宙でのミッションを描いた映画を地球で撮ったのに、それを宇宙で上映していることが不思議な体験でした。子供の頃から、宇宙に近づきたいという気持ちをもっていたので、今日はその気分を味わえました。まるで自分が国際宇宙ステーションにいるようでした。

しずちゃん:
宇宙にいる古川さんとの交信だったのに、声も映像も鮮明で、あまり距離は感じませんでした。あきらめない“はやぶさ精神”でロンドン五輪に向けてがんばりたいです。それより、古川さんの目が思ったよりかわいかったです。長く滞在するのは大変だろうけど、一度は無重力を経験してみたいと思いました。パンチは打てるのか、うまく戦えるのか?(笑)

登壇者         「きぼう」日本実験棟 古川聡宇宙飛行士(47)
筑波宇宙センター  ・鶴見辰吾(46) (映画『はやぶさ/HAYABUSA』 イオンエンジン開発責任担当者 喜多修役)
南海キャンディーズ ・しずちゃん(32)(応援サポーター)
             ・的川泰宣(JAXA名誉教授、技術参与) ・長谷川義幸(JAXA執行役)
イベント時間      1900-20:00
2011年7月27日(水)筑波宇宙センターにて