7/14〜7/24の日程で韓国・富川市で行われたアジア最大級のジャンル映画の祭典、第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭。7/17、会場の1つCGVプチョンにて『魚介類 山岡マイコ』の上映と舞台挨拶が行われ、梶野竜太郎監督と主演の松下美保さん、映画に登場する謎の生物・メンタイマンが登壇した。

この映画は女子高生の姿をした魚介類・山岡マイコの摩訶不思議でスラップスティックな日常を描いたもので、佐武宇綺さん(9nine)、松下美保さん(初代スコラガール)、加藤沙耶香さん(元アイドリング!!!)という3人のアイドルが出世魚として登場する。

出世魚の1匹(?)を演じた松下美保さんは、最初の挨拶を韓国語で堂々と披露。
「3月の東北関東大震災での韓国のみなさんの支援に感謝します。映画を楽しんでもらえましたか?私は松下美保と申します。覚えてくださいね」。観客からは感嘆の声と暖かい拍手が起こった。

「女の子たちはみんなセーラー服で可愛いコぶっていますが、監督は変態ですか?」
観客から梶野監督に大暴投な質問があり、会場は爆笑。
「僕の撮る映画はアイドルの女の子ばかりが登場します。ちゃんと女優として芝居をさせるために“凄く可愛らしい女の子”を演じてもらいました。今回は濡れた女の子を80分撮りたくて作った作品。濡れた女の子って可愛いと思いませんか?」「確かに!」質問した観客が同意する場面も。

また「サブカルチャー的な音楽や言葉遣いは意図的か?」
「主人公たちが現実になさそうな大げさなリアクションだが?」といった質問には、
「サブカルというよりも、とにかく小学生の頃から映画が大好き。集めたパンフレットが2万冊になったくらいで、ついついマニアックな会話や古いホラー映画のタイトルが脚本に入ってしまいます。僕が描きたいのは現実をフィールドにしたファンタジー。絶対おかしいじゃん!ってつっこまれるような世界観を作るのが大好きなんです」

梶野監督は「日本でプチョンはソウルから結構遠いと聞いていて、田舎町を想像していたが、来てみるととんでもない都会。まだワクワクしていて、街の中にプチョンファンタの旗があるだけで泣きそうになります」と会場を沸かせた。

最後に松下さんが「色々なところに仕掛けがちりばめられている映画。もう一度上映がありますので、ぜひ又来て頂いて楽しんでください。オヌルン ジェンシムロ カムサハムニダ。チョヌン マツシタミホル ト キオッケジュセヨ!(今日は心からお礼を申し上げます。松下美保をもっと覚えてくださいね!)」

『魚介類 山岡マイコ』は10/22(土)よりシネ・リーブル池袋にてモーニング&レイトショー公開が決定している。

(Report:デューイ松田)