7/14〜7/24の日程で韓国・富川市で行われたアジア最大級のジャンル映画の祭典、第15回プチョン国際ファンタスティック映画祭。7/17、会場の1つロッテシネマにて『死ね!死ね!シネマ』のアジアンプレミアと舞台挨拶が行われ、篠崎誠監督が登壇した。

「これから観て頂く映画のクルーと出演者は、東京にある映画美学校の学生たちです。2日間の授業で約10〜15分くらいの短編を作るというものでしたが、2日間で約30分の映画を撮ってしまいました。それをゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映して、その時に夕張で追加撮影したのをきっかけに、更に追加撮影が増えて結局72分になりました」

「撮影はその時に集まれるメンバーで行い、カメラも毎回違うため画面のクオリティーにバラつきがあります。でも自分が映画が好きで中学高校の頃、夢中になって映画を作っていた時の気持ちを思い出しました」

「映画の中に嶋崎誠という監督が出てきますが、僕とは別人です。僕と思わないでください!(笑)」

上映後のティーチインでは、日本に留学を考えているという学生が「なぜ登場人物たちは自分の命をかけてまでホラー映画を撮ろうとしたのでしょうか」と日本語で問いかけたり、女性から「終末思想を映画に取り入れるのは何故か」といった質問が挙がった。

前日の7/16には、『Jホラー/ラストチャプター』と題して、中田秀夫監督、高橋洋監督、篠崎監督、一瀬隆重プロデューサーをゲストに、Jホラーの到達点を検証するトークイベントも開催された。関連作品として、中川信夫監督の『憲兵と幽霊』(58)、『毒婦高橋お伝』(58)、『女優霊』(96)、『リング』(98)、『恐怖』(10)、そして『死ね!死ね!シネマ』(11)が特集上映されている。

(Report:デューイ松田)