7月6日、有楽町朝日ホールで行われた10月1日に公開する映画『天国からのエール』の完成披露試写会が行われました。
本作は、沖縄県・本部町にある、プロのアーティストを輩出しつづける実在の音楽スタジオ「あじさい音楽村」の創設者、仲宗根陽(なかそねひかる)さんの感動の実話です。
主演の阿部寛はじめ、妻役のミムラ、バンドメンバーを演じた桜庭ななみ、矢野聖人、森崎ウィン、野村周平、そして熊澤誓人監督に加え、主題歌を担当した「あじさい音楽村」出身のガールズバンド・ステレオポニーが登場いたしました。

登壇したキャストから一言ずつ挨拶した後、阿部さんが全力で生き抜いた実在の人物を演じるにあたって、責任感とプレッシャーを感じたことや、ミムラさんがご本人である仲宗根さんの奥さんととことん話し、「真っ向から喧嘩ができる相手」になるというたった一つのルールを決めて演じたという役作りにあたっての苦労やエピソードを語りました。
また、桜庭さんはバンドボーカル役でギターに初挑戦したことで、練習は大変だったが新しい挑戦で楽しかったと観客に笑顔で応えました。

最後に「あじさい音楽村」の若者たちと仲宗根さんのご家族から託された「エール」が書かれたメッセージボードを、ステレオポニーが映画キャスト、スタッフへプレゼント。
若者たちの中の仲宗根さんが浮き彫りになるような”エール”が記されたボードを手に取った阿部さんは、自ら演じた仲宗根さんを思い出したかのように感慮深い思いになる一面もありました。

日程■2011年7月6日(水)18:30〜
場所■ 有楽町朝日ホール
登壇者■ 阿部寛、ミムラ、桜庭ななみ、矢野聖人、森崎ウィン、野村周平、熊澤誓人監督、ステレオポニー(スペシャルゲスト)

阿部■仲宗根さんは全力で生き抜いた人だったので、責任感とプレッシャーがありました。実際に仲宗根さんが生活した場所やスタジオ、お弁当屋で撮影が行われ、毎日(仲宗根さんの過ごした生活を)想像しながら撮影に挑みました。人との関わりあいや若者たちの成長した姿がよく描かれている作品です。

ミムラ■ご本人である仲宗根さんの奥さんととことん話をするとともに、存在感ある阿部さんの演じる陽さんを見ながら「真っ向から喧嘩ができる相手になる」という自分の中のたった一つのルールを決めて演じました。沖縄での撮影でスタッフも少なく、みんなで協力して作り上げた思い出の強い作品です。

桜庭ななみ■前に進める気持ちになる作品です。初めて挑戦したギターの練習は毎日マメができるのを楽しみながらできました。

熊澤誓人監督■どんなに強い人でも弱い人でも誰かを支え、誰かに支えられているということをテーマにした作品です。大切な場所や人のことを思い出して見てほしいです。

ステレオポニー■映画の中の阿部さんを見て久しぶりにニィニィ(仲宗根さん)を見た気がして涙が止まらなかった。あの時の感情を色々思い出して自然と涙がでてくるいい映画です。