過去2作で全世界興収15億ドル以上のメガ・ヒットとなった『トランスフォーマー』シリーズ。今回は『アバター』でも使用した最新の3Dカメラをロケ現場にまで投入、圧倒的なクオリティはそのままに、シリーズ初の3Dかつ最終章である『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』は、6月28日にIMAX先行上映、翌29日から正式に全米公開され、週末までの5日間で、『ダークナイト』の持つ2億377万ドルの記録が破られるのはほぼ確実といわれている。

6月23日、第33回モスクワ国際映画祭のオープニング作品として『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』のワールド・プレミアが行われた。
メイン会場となるプーシキン劇場前のグリーン・カーペットにはマイケル・ベイをはじめとするスタッフ、キャストが集結。マイケル・ベイは、このヒット・シリーズの最新作をフル3Dでの実写撮影を中心に行うという困難な手法を選んだきっかけは、スピルバークやキャメロンから“3Dで撮影すべき”と強く勧められたことを明かした。その2大監督も絶賛した世界最新の3Dは、従来の概念を覆すリアルな奥行きを見事に表現し、報道陣や観客から、『アバター以上』という声がひっきりなしに聞かれた。

この日の参加キャストはシャイア・ラブーフ、ロージー・ハンティントン=ホワイトリ−、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・マルコビッチ、パトリック・デンプシー。さらに赤の広場ではポクロフスキー聖堂(ワシリー寺院)をバックに巨大ステージが組まれ、シリーズ前作の主題歌を担当したリンキン・パークがライブを敢行。2万5000人の観客を前に2時間の激しいパフォーマンスをくりひろげ、モスクワはこの日、『トランスフォーマー』一色に染まった。

マイケル・ベイ(監督):スピルバーグやキャメロンに説得されて3Dで撮ることにしましたが、やる以上は『アバター』を越えるレベルにしなければなりません。実写撮影に3Dカメラを使いましたので、非常に困難な撮影の連続でした。
シャイア・ラブーフ:映画の最後の1時間のアクションと3Dは、史上最高にクレイジーで濃いアクション・シーンです。他のどの映画のどんなアクション・シーンよりド派手だ。
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー(USマキシム誌で現在最も美しい女性に選ばれた新ヒロイン):この映画のVFXは別次元です。とても特別な映像を見ることができます。