6月18日(土)、全電通労働会館ホールにて、タクミくんシリーズ第5弾「あの、晴れた青空」の完成披露試写会が行われた。本作はごとうしのぶ原作のBL小説の金字塔。映画版もBL映画のシリーズものとしては最も長く続いており、日本だけではなく海外からもファンがわざわざ来日するなどシリーズを追う毎にますますヒートアップ。この日の完成披露試写も当初3回公演だったがあっという間にチケットが売切れ、4回公演になるほど反響があった。当日は雨の中、早くからファンが長い行列を作り、場内は満員、熱気で溢れていた。また本作をもって第2作「虹色の硝子」からコンビを組んで来た浜尾京介&渡辺大輔での作品は最後となるとあって、映画鑑賞後の観客は涙を流し、やめないでほしいという声が聞こえてきた。完成披露試写会には、浜尾京介、渡辺大輔、滝口幸広、馬場良馬、内藤大希、横井健司監督が登壇した。コメントは下記の通り。

浜尾京介(葉山託生(タクミ)役):たくさんの方にみていただいて嬉しい気持ちでいっぱいです。今回で卒業となりますが、ここで学んだことを忘れません。今後もタクミくんシリーズは消えないし、僕が演じるタクミ、大ちゃん(渡辺大輔)演じるギイも忘れないでください。また、両親や友達などと是非も観にきてください。
渡辺大輔(崎義一(ギイ)役):浜尾、渡辺はこれで卒業ですが、この作品でギイ役を演じることができて光栄に思います。
2人でやってきたこと、積み重なったものがこの作品に表れていることを実感しています。(走るシーンで観客から笑いがおこったという滝口の言葉を受けて)僕は必至に演技しているのですが(笑)。僕はこれが最後のタクミくんシリーズですが、今後はみなさんと一緒にファンの一人として盛り上げていきたいです。
滝口幸広(赤池章三役): タクミとギイにとってはもちろんですが、特別な第5作になりました。タクミの心の傷を題材にし、大ちゃん、タクミは難しい役作りだったと思います。このシリーズが今後も続ければいいなと思います。僕だけペアがいないので、普通の恋愛になってしまいますが、次回は僕のラブストーリがしたいです。
馬場良馬(三州新役): スタッフやキャストみんなの愛がつまった作品となっています。僕は三州役になれて幸せに思います。スヌーカーのシーンではビリヤードよりボールが小さく難しく、キューをライトにあててしまいました。横井監督の修正でなんとかなりましたが(笑)また、この作品が永遠のものになれて嬉しく思います。
内藤大希(真行寺兼満役):今日来られなかった方にも8月に公開されるので、観ていただきたいです。また、今日来た人もまた劇場公開も来て下さい。8月の公開まで毎日、仕事頑張ろうという気持ちになっていただければと思います。
横井健司監督:毎回続編ができるかはわからない状況で作って、今日を迎えることができて嬉しく思います。8月には劇場公開になりますので、今日気に入っていただいた方には、いろんな人に広めていってほしいです。
イベント・舞台挨拶は4回行われ、ファンと一体化して思い出話に花が咲いた。抽選会も行われサイン入りの脚本は直接5人から当選者に渡されるなど、ファンにとってたまらないイベントとなった。

タクミくんシリーズ第5弾「あの、晴れた青空」
2011年8月20日(土)より渋谷シアターイメージフォーラムにてレイトショー