6月18日(土)、渋谷・ユーロスペースにおいて、『ヘヴンズストーリー』の高崎映画祭の出張授賞式が開催された。

当初3月27日に予定されていたものの、東日本大震災を受け中止となった授賞式を今回ユーロスペースでのアンコール上映を記念して開催するに当たり、高崎から映画祭のスタッフが来京。「まさか渋谷で授賞式をすることになるとは思わなかったがこういった機会を持てて光栄」と語ったスタッフの山藤さんより、賞状、トロフィー、名物ダルマの進呈が各受賞者に授与された。
「人間の感情の揺らぎを克明に切り取り、考え抜こうととするその力に圧倒され、心を動かされた」と最優秀作品賞を受賞した瀬々監督は、その喜びを、高崎映画祭の創設者で今は亡き茂木さんの思い出とともに、涙で声を詰まらせながらも「市民の手作りによる高崎映画祭と、東京が今回こういったつながりを持てて嬉しい」と語った。最優秀主演男優賞を受賞した長谷川朝晴は、「受賞の知らせを聞いたのは移動中の電車の中だったが涙がでた、20年近く役者をやっていて本当に良かった」、最優秀助演女優賞を受賞した山崎ハコは、「大好きな映画にでられただけで一生の記念だと思っていたのにさらにこんなご褒美までもらえて本当に嬉しい、一生恭子(役名)から離れられない」、最優秀新人女優賞を受賞した寉岡萌希は、号泣しながら「5歳からこの仕事をやってきて初めてこういった評価を、思い入れのある作品でもらえて本当に光栄」と語った。キャストの3人は、長年仕事をしてきた中で、初めて賞を受賞したということもあり、全員が本当に心から喜んでいるのが会場にも伝わり、もらい泣きをする観客も続出する、非常に感動的な受賞式となった。
 また、会場には、受賞者だけでなく、忍成修吾、村上淳、片岡礼子ほかキャストが大集合し、「ヘヴンズ一家」全員で喜びを分かち合った。

先日DVD&ブルーレイを当分出さないと宣言した『ヘヴンズストーリー』。
ユーロスペースでは、6月24日(金)まで公開中!
他、6/18-6/24福岡・ソラリアシネマ、7/2-15大阪・高槻セレクトシネマ、7/19-8/1札幌・蠍座にて公開。