2009年に発売されるや、「とにかく泣ける」と話題になった村上たかしのコミック「星守る犬」(双葉社刊)。販売総数が52万部を突破し、日本中を温かい感動で包みこんだ「星守る犬」がついに映画となってスクリーンに登場!!

今回イベントを行った北海道名寄市では、道立公園サンピラーパーク、MOA牧場に咲きほこるひまわり畑のシーンを撮影。さらに望湖台キャンプ場では映画のラストシーンを撮ったほか、名寄市役所でも撮影を行っています。そういった縁を受け、映画の公開に先駆けた6月7日、名寄市民の熱い希望によって、“おとうさん”を演じた西田敏行、そして“おとうさん”と愛犬ハッピーの旅を辿る青年“奥津京介”を演じた玉山鉄二が名寄ふるさと大使に任命されました。以下、二人が映画のロケ地をめぐる凱旋イベントの概況となっております。

西田、玉山、瀧本監督にとって名寄市は「星守る犬」の撮影以来半年ぶりの凱旋、原作者の村上たかしにとっては初めての訪問となった。映画では、1万本の「ひまわり」が咲きほこっていたこの地に、今日は名寄市民の笑顔が咲き乱れるイベントとなった。
「ふうれん望湖台自然公園」内に集まった名寄市民500名の「おかえり〜!!」という熱烈な歓迎を受け、思わず西田敏行と玉山鉄二からは笑顔がこぼれた。式典では、西田、玉山両氏の手形の入った「星守る犬」メモリアル石碑を除幕し、両氏は名寄市長から、「名寄ふるさと大使」に任命された。
続く「なよろ市立天文台きたすばる」では、「ハッピーの石像」の除幕式も執り行なった。星を見上げるハッピー像だが、夏には、このハッピー像が“こと座のベガ(おりひめ星)”を眺めることとなる。ハッピーと一緒に星を眺めれば、きっと夢が叶う(!?)はず。今後恋愛成就の新スポットとなりそうだ。
さらに、映画で撮影された“奥津京介”の家があるサンピラーパーク内で、現在咲き乱れている芝桜をバックに初夏の香りを感じる写真撮影を行った。

望湖台イベントでのキャスト・スタッフコメント
西田:「“おとうさん”は希望に満ちた旅をして、この場所で旅を終えました。この場でこうして温かく市民の皆様に迎えていただけたことに感謝いたします。名寄市は自分なりにいいところを見つけられる場所。ぜひ皆さんにも来てもらいたい。北海道の皆さんの心の広さを感じられることころでもあります。」
玉山:「今回、名寄市のふるさと大使に任命しいただいたので、何かキャッチフレーズを作らねばならないと思い、寝ずに考えてきました。発表します。『どこに行こう。あそこに寄ろう。名寄!!』」(会場爆笑)。
瀧本監督:「去年の4月にサンピラーパークを訪れて、思い描いていた土地はここだと確信しました。今日、こうして市民の皆さんに温かく迎えられてとてもうれしく思います。」
村上:「『星守る犬』という意味は、叶いそうにない夢を追い続ける、という意味ですが、この土地では、かなり叶いそうだと思いました。」

【ハッピーの像】除幕式でのキャストコメント
西田:「ハッピー像はハチ公に比べて随分かわいい。この石像を見ると、市民のこの映画に対する想い、願いが叶ったような気がします。」
玉山:「ハッピー像かわいいですね。年に一回は会いに来たいです。今度は両親を連れてきたいですね。」

ロケ地を後にし、一行は試写会場となる名寄市民会館に向かった。
今回の舞台挨拶では、わずか5日間の告知にも関わらず沢山の応募があった。名寄市民会館200席の会場に対し、約2000通の応募が集まり、その倍率はなんと10倍。(ちなみに名寄市民は35,000人。)
また会場には、名寄市の小学生がこの日の為に描いた「ひまわり」の絵が壁中に貼られており、望湖台のイベントに続き、キャスト・スタッフへの歓迎ムードが満載!! そんな熱気に包まれて舞台挨拶は執り行われた。最後には、名寄私立大学へ通う学生4名からひまわりの花束がプレゼントされた。彼らはいずれも、今回の東日本大震災で被災した場所を出身地にもつ学生たちとのこと。

舞台挨拶でのキャストコメント
西田:「名寄の皆さん! たった今帰りました。皆さんのお陰で本当に素晴らしい作品になりました。今回名寄に来て、改めて皆さんの優しさを感じました。私は福島県出身ですが、第二の故郷は名寄に決めました!」
玉山:「名寄の皆さん、一年前には撮影でお世話になりました。この作品、おかげさまでいい作品になりました。この作品はいろんな現代社会の問題が入っています。皆様改めて『絆』というものを大切にしていただけたら嬉しく思います。私この度、名寄のふるさと大使に任命されたので、キャッチコピーを考えてきました。先ほども言いましたが『どこに行こう! あそこに寄ろう! 名寄!』」。
(この発言に対しMCから西田さんへ「どう思いますか?」との質問。)
西田:「下の句も作れば完璧だね!! 『よろよろしないで、もっと寄ろ!!』」(会場大爆笑)
「こんなに温かい気持ちになった試写会は初めてでした。本当にうれしいです。この映画は皆さんにきっと色々な感動の花を咲かせる映画になっていると思います。心に『ひまわり』を咲かせてください。そしてその『ひまわり』をまだ見てない人に教えてください! 「見るんだよ〜」と(笑)」

≪この日のイベントスケジュール≫
参加:西田敏行・玉山鉄二・村上たかし(原作者)・瀧本智行(監督)
内容:望湖台モニュメント除幕式イベント 14:00−14:45
(名寄市風連町望湖台自然公園    住所:上川郡風連町字池の上159番地1)
※名寄ふるさと大使の任命と手形入りのメモリアル石碑の除幕式を執り行いました。

【ハッピー像】除幕式 15:15−15:45
(名寄市立「きたすばる」天文台   住所:名寄市字日進157番地1)
※国内最大級の望遠鏡を設置した<きたすばる天文台>前に設置された星守るハッピーの石像の除幕式を執り行いました。

【奥津京介】の家の前で記念撮影 15:50−16:00
(サンピラーパーク         住所:名寄市字日進147番地2)
※「京介の家」のロケセットがあるサンピラーパーク内で記念撮影しました。

名寄市民会館で舞台挨拶 17:30−18:00
(名寄市民会館           住所:名寄市大通北1丁目)
※上映前に舞台挨拶を行いました。