『恋におちたシェイクスピア』『アビエイター』『ヴィクトリア女王 世紀の愛』の3作品でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞したサンディ・パウエルによるゴージャスな衣装(2011年アカデミー賞衣装デザイン部門ノミネート)も本作の見どころの一つです。そこで今回、日本一ゴージャス衣装が似合う人物である小林幸子さんが、主演のヘレン・ミレンが実際に着用していた作品のキービジュアルでもある本作のメイン衣装を着て登場いたしました。尚、映画PRイベントは初となります。

シェイクスピアの最後にして最高傑作と言われる「テンペスト」を原作とする本作のテーマは『愛と赦し』。人を赦すことの大切さに共感を受けたという小林幸子さん。ご自身にとって許せない人は?そして今年の紅白衣装は?など、映画のテーマに関連した話が次々と飛び出し、イベントは盛況のうちに終了いたしました。

                   
小林幸子さん
MC:今回、ヘレン・ミレンが実際に着用したゴージャスなドレスを身につけられる人ということで、やっぱり豪華衣装の
小林幸子さん!ということで参加していただきました。普段はこういった場所には登壇されないのですが、今回はイベントの内容がユニークということで、オファーを受けられたとか。
小林さん:最初は、シェイクスピアなのでちょっと敷居が高いのかなぁとも思いましたが、観てみたらとにかく面白い!!そしてとてもわかりやすく、最後は心が温かくなりました。この映画は人を赦すというテーマで、いろんな意味で勉強させてもらいました。ヘレン・ミレンがほんとに素晴らしかったです!!是非この仕事を引き受けたいと思いました。

MC:今回、実際に主演のヘレン・ミレンさんが着た衣装を身につけられていますが、着心地はいかがですか?
小林さん:レザーとジッパーでできているので、結構重いんですよ。勿論、普段の(紅白の)衣装から比べると軽いですけどね(笑)。電飾とかもないですし(笑)。でも、ヘレン・ミレンと私のサイズがピッタリでびっくりしました。

MC:まず、この作品をご覧になっていかがでしたか?
小林さん:とにかくヘレン・ミレンが素晴らしかったです!彼女は女優を超えた女優です。人には生涯3人を愛して、3人赦せない人がいると聞いたことがあります。この映画は“人を赦す”ということの大切さを描いた作品ですね。どんな人にも許せない人はいると思いますが、人を憎み続けることをやめる。自分自身を赦す。この映画は“愛”の映画ですね。

MC:今回の作品のテーマは、「愛と赦し」で、主人公は12年間赦せなかった弟たちを許したわけですが、小林さんは長年赦せなかった相手を許した経験はありますか?
小林さん:いますよ(笑)芸能生活47年ですし、いないわけがないですよ(笑)。昔は“愛”の反対は“憎しみ”と言われたりしてましたが、最近では“愛”の反対は“無関心”と言われているそうですね。

MC:小林さんと言えば、紅白などの豪華な衣装で有名ですが、今回の衣装から何かインスピレーションのようなものは感じられましたか?また、今年の紅白の衣装などすでに考えられておりますか?
小林さん:ありましたけど、少し小さいかもしれませんね(笑)もう少し、大きく電飾がついていると嬉しいですね(笑)。今、震災で大変なことになっている現状を考えると、全くもって衣装の事など考えられないですよね。

MC:今回の震災では、いち早く現地にかけつけられたそうですが、いかがでしたか?
小林さん:自分が歌うことによって、少しでも多くの方が一瞬でも辛い現状を忘れて喜んでいただけることが嬉しいし、私自身も励みになります。生きるという「夢」を持っていることに感動しました。幸せとは気付くことです、平凡な一日がすごく幸せなんだと思い知りました。命の次に大切なのは、人間です。人と人の絆です。そういった絆を作る上でも人を赦すということは大切なんだと思います。