日本映画界を代表する屈指の若き才能たちが<実在した事件>を基に作り上げた衝撃と感動のドラマ、映画『マイ・バック・ページ』が、5/28(土)の全国公開に先駆けて、本日24(火)13:10より、大阪・堂島ホテルにて記者会見を開催しました!
当日は妻夫木 聡×松山ケンイチの豪華2ショットに山下監督が登壇。神戸で行われた撮影の裏話や大阪の印象などを語り、会場を大きく盛り上げました。また、会見の最後には映画の大ヒットを祈願して“ダルマ”に目を入れました。

●山下敦弘監督
大阪には8年住んでいて、とても慣れた土地。今回、関西(神戸)でも撮影してお世話になったので、こういう形で帰ってこれて嬉しいです。クランクイン後の最初2週間は神戸で撮影したんですが、スケジュールに余裕があったので、妻夫木君とは食事に行って話し込み、沢田というキャラクターを作り上げました。すごく重要な期間でした。

●妻夫木聡さん
大阪は、どこの場所よりも距離感が近いのが嬉しい。どんな作品でも温かく迎えてくれて、「この人達、一緒に作ってくれたか?」と思うほど。いつもありがたく感じます。食も楽しみで、食い倒れたいなと思っています(笑)
神戸撮影中、監督と話し合った内容は濃かったです。その頃の人達は何を考えていたか?ジャーナリズムとは何だろう?など大枠での話をしていました。あと、お肉が美味しかった。
監督の映画は人間の良い所ばかりではなく、悪い所も見せて、その「人間ってダメだな」と思う所が逆にかわいく見えてくる。撮るのがすごく上手い方で、この方の演出を受けてみたいと思っていました。山下監督は、見た目がおもしろくて、かわいらしい(笑)映画を観てコメントを求められる事が多いですが、自らコメントを出させて下さいと言ったのは、監督の『天然コケッコー』だけ。
1960-70年代は、今の時代を生きる僕としては、個人で物事を見てしまう様な、もっと大きなものと戦っていたと思う時代。今よりパワーがあった。この間の中国万博もすごかったですが、大阪でやった万博はあの時代にあの技術を持っていて、とても誇れると思った。岡本太郎展に行ってわかったのですが、人間の可能性って限りない。想像は自由でいいと思う。何かに向かっていく、何かを見据えた上でのはじめの一歩が60〜70年代は感じる。

●松山ケンイチさん
大阪ではキャンペーンが印象に残っていて、舞台挨拶をいつもやらせて頂くのですが、お客さんのパワーがすごく熱いです。山下監督の作品は2作目ですが、『リンダ リンダ リンダ』の時はお芝居がわからなくて、付いていくのが必至でした。監督には助けて頂いたので印象に残っています。すごい力だなって思いました。
1960-70年代は、この時代のマンガ原作(『カムイ外伝』『銭ゲバ』)の仕事をやらせてもらう機会がありましたが、今のマンガと違う。大きな物に向かって戦いに挑んで行く、勝ち取っていく。当時の若い人達は見ている方向が違う。とても興味があった。