5月22日(日)世界初の試みとして、映画館で生中継の予告編を劇場で上映するという前代未聞のユニークな企画が実施された。現在オール広島ロケで撮影中の本作だが、広島バルト11、T・ジョイ東広島、T・ジョイ博多の3劇場独占で生中継の予告編が配信された。本作は、広島ホームテレビが「西部警察」以来、30年ぶりとなる製作協力作品で、広島の観光名所10箇所以上で目下撮影の真っ最中である。主演は、デビュー以来出演した映画はすでに30作以上、『おにいちゃんのハナビ』や『阪急電車〜片道15分の奇跡〜』が公開中の若手演技派女優・谷村美月がアクションに初挑戦する。メガホンを取るのは、『平成仮面ライダー』シリーズなど特撮映画を数多く手掛ける田?竜太監督。そして、かつて『少林サッカー』『マッハ!!』などを買い付け、遂には自らの手で作り出すようになったジャパニーズリアルアクション映画の先駆者、西冬彦がプロデューサー兼アクション監督を務めている。

つい先日公開が始まったばかりの『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の昼の回上映前に中継予定だったが、世界初、ということもあり一回目は機材トラブルのため音声のみの中継など、失敗に終わってしまった。現場スタッフは楽しみにしてくれていた多くの方のために、夕方の撮影スケジュールを変更し、再度生予告編中継に挑戦することとに。リベンジとなった夕方の生予告上映は撮影場所を広島ホームテレビに変更して行われ、見事大成功。しかし、夕方の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の回の観客には告知をせず、ゲリラ的な上映になったため、予告編が始まると、「え?これ生なの?」などと劇場はざわめき、嬉しいサプライズとなったようだ。生予告編では、谷村がプロデューサー・アクション監督の西と2人で撮影の様子など息のあったトークで『怪盗マイス(仮)』をPRした。生予告編を終えた谷村は、特に緊張した様子もなく、「どんな映像になってたのか見てみたいです」と世界初の生予告編を楽しんでいたようだ。

本作『怪盗マイス(仮)』は正義の怪盗“怪盗マイス”が広島を舞台に縦横無尽に走り回り、高価な美術品ばかりを狙う窃盗グループと戦う痛快世直しエンタテイメント作品だ。今回谷村の怪盗コスチュームは見ることができなかったが、撮影9日目とは思えない西と谷村の息の合い具合からも撮影の順調さがうかがえる。広島バルト11では劇場スタッフの三好さんが現場へ赴き、レポートした撮影現場奮闘紀がロビーで流されているなど、じわじわと盛り上がりを見せている。秋の公開が楽しみだ。

映画『怪盗マイス(仮)』は今秋、広島バルト11、Tジョイ東広島ほか広島先行ロードショー