鈴木杏がセクシー衣装で号泣!映画「軽蔑」完成披露試写会
早稲田大学 大隈大講堂で妖艶ポールダンス!?
高良健吾&鈴木杏 むきだしの激愛で学生を挑発!
『ヴァイブレータ』で世界中の映画祭にて評価され、『余命一ヶ月の花嫁』で日本中を涙で包んだ廣木隆一監督が、異端の無頼派・中上健次による純愛を映画化した『軽蔑』が、6月4日(土)より公開。
主演は、映画・ドラマ・舞台に引っ張りだこの今最も旬な俳優・高良健吾と、子役時代から天才的な演技力を発揮してきた鈴木杏。若く才能溢れる二人が、体当たりで本格ラブストーリーに挑みました。
つきましては本日5月22日(日)、早稲田大学・大隈大講堂にて行われた完成披露試写会にて、高良健吾さん、鈴木杏さん、廣木隆一監督が登壇し、妖しく濃厚な作品世界に誘いました!また、背中が大きく開いた黒ミニドレスというセクシー衣装で登場した鈴木杏さんは、途中感極まって号泣…!さらに原作者・中上健次氏のご息女で作家の中上紀さんにも特別ゲストとしてお越しいただきました。
【場所】早稲田大学 大隈大講堂 (新宿区西早稲田1)
【登壇者】高良健吾(23)、鈴木杏(24)、廣木隆一監督、中上紀(作家。中上健次のご息女)
【登壇者コメント】
高良:『軽蔑』を見てくださった二人を愛してくれたら嬉しいと思います。
鈴木:この作品は鈴木杏にとってもすごく大きいことで、『軽蔑』に携われたこと、出会えたことは大きいです。
胸がいっぱいで……。(泣き出してしまう)でも本当に出来上がったのを見たときに愛すべき映画だなと、自分で言うのは照れるけど、たくさんの方々に愛してもらえたらいいなと思っています。
監督:みんな僕らの熱いハートが届いていると嬉しいです
MC:カズ役は自由人だけど愛すべきキャラクターで、難しかったと思いますが、いかがでしたか?
高良:やっぱり難しいといったら難しい。廣木組から求められることは芝居の上手い下手さではなく、自分から生まれていくものなんですよね。そこに居てくれたらいいと監督は言ってくれるんです。(カズとして)その場にいることを意識しました。嘘をつきたくないと思いました。
MC:廣木監督作品での主演は5年ぶりでしたが、いかがでしたか?
高良:廣木組で学んだことが軸になっている。お前がやることが正解と18歳のときに監督に言われました。
廣木さんには嘘は付けないし、バレるし。お前から何が生まれるの?と監督に言われてました。だからこそ成長したところを見せたいと思う欲が出ちゃいました。
監督:5年ぶりに一緒にできて嬉しかったですね。
高良:幸せな現場だった。大変だったけど、あそこで精一杯やったことは間違いじゃないと思いました。
MC:真知子役の鈴木杏さんは体当たりの演技でしたが、実際演じてみていかがでしたか?
鈴木:監督と高良と仕事が出来ると知った時点で大変だと感じたけど、そこに参加したいと思いました。原作を読んで真知子にとことん惚れきったので、真知子みたいな人になりたいと思いました。そのときから覚悟は決まっていました。ポールダンスは痣だらけになったり、筋肉痛になったりでとても大変だったし、精神的な面でも大変で。
でも、こんな経験が今までなかったので幸せでした。ちょっと強くなれた気がします。
監督:ふたりがのびのびと出来る環境つくろうといつも考えてました。
鈴木:こうやって話しているととてもやさしく、役者に対しての愛情がたくさん。だからこそ現場では厳しくて、すごく怖かったです!
MC:カズと真知子のように、激しく人を愛することに対してどう思いますか?
高良:痛いけど美しいと思いました。
鈴木:映画だけでもこんなにしんどかったのに、実生活でこういう恋愛をしたら大変なんだろうなと思う。だけどこんな恋愛ができたら幸せなんだろうなと思います。
MC:この原作を映画化しようと思われた理由を教えて下さい。
監督:いつか撮ってみたいと思う作家でした。なぜ『軽蔑』なのかというと、きちんと男と女が二人で向きあって付き合ってる。それは現代にも通じるし、そのハートがみたいと思いました。
MC:高良さんと鈴木さんの組み合わせはいかがでしたか?
監督:すごく楽しかったですね。僕は現場ではもう一回もう一回と言ってるだけだったので、僕は二人の演技で感動したいと思いました。二人が手を繋ぐシーンがすごくかっこいいと思いました。この二人がかっこいいなって。これが、そのまま二人の関係性にみえてくれたらいいなと思います。」
【観客による質疑応答】
Q:役と自分と、共通してるところはありますか?
高良:あまり考えていないんですけど、全部自分だなと思います。
鈴木:私は強いタイプの女だと思うけど、ここぞというときは臆病なんです。だけど、まちちゃんは瞬間瞬間全力で常に生きてる。真知子のありのままの強さを身につけたいと思います。
Q:「軽蔑」を通して、高良さんと鈴木さんがお互いに尊敬できる・人として魅力的だと思った部分は?
高良:真知ちゃんのように何をしても受け止めてくれるんです。堂々として見えるし、真知子として現場でその場にいてくれる。そして杏ちゃんと一緒に現場にいると新しい感情が生まれてくる。周りの友人から、「杏ちゃんは天才だから健吾がんばれ!」と言われました。(笑)
鈴木:目の前に存在してくれる、ありのままで目の前にいてくれる。迷っていること、壁にぶち当たっているところ、そういうものを全部隠さずに立っている。そこがすごいと思いました。健吾くんがカズだから、私が真知子でいられたと思います
Q:思い入れの強いシーンは?
高良:一番緊張したところは、最後の長回しのシーン(電車のシーン)です。泣くんだーというのもあったし、電車が一日三本しかなかったから、テストも出来ず、ぶっつけ本番でした。
鈴木:いろいろあるけど、(カズが手で)メロン食べさせてくれるシーンです。あの時に真知子のことが初めて分かった気がしたし、あのときのカズさんはすごく男っぽくてかっこいいなと思いました。
監督:寒い時期の11月に飛び込んだシーンですね。川に飛び込むシーンがあったんですけど、全部カットしちゃいました(笑)
Q:風景が綺麗でしたが、特に印象に残った和歌山の場所は?
高良:悪い意味ではなく、山があってすぐ川があって…とてもいいところなのですが、閉塞感がありました。これが原作が書かれた頃だったら、もっと感じたのかな?と思いましたね。
鈴木:休みの日に自転車に乗っていろいろまわりました。そのときに東京はリズムが早いけど、新宮は落ち着いて穏やかに居られるからすごく好きです。
監督:空と海と間に川があって、そして鉄橋を走る音がとても印象的でした。
【中上紀さんによる花束贈呈】※原作者・中上健次のご息女
中上紀:私自身とても思い入れのある作品です。映画化して、とても嬉しく感じています。二人の演技、純粋な愛があり素晴らしいと思いました。作家は主人公に惚れることがよくありますが、中上健次はきっと真知子に惚れていたと思います。映画を観て、実際に杏ちゃんに会って、「真知子そのもの!」と思いました。