5月21日(土)、大阪・九条のミニシアター シネ・ヌーヴォXにて『女忍 KUNOICHI』の関西公開初日の舞台挨拶が行われ、千葉誠治監督と主演キャストの一人である三元雅芸が登壇した。

『女忍 KINOICHI』は、忍者映画の第一人者で『忍邪』(10)『AVN/エイリアンVSニンジャ』(10)の千葉監督の最新作。主演は『ハイキック・ガール!』(09)『KGカラテガール』(11)の武田梨奈。拉致を生業とする伊賀の女衒忍者と甲賀の里の女たちの生死を掛けた闘いを描いている。

千葉監督作品は3度目の出演となる三元雅芸は、前2作でヒロイックなキャラクターを演じたが、今回はシリアスな世界観の中、一転してコメディリリーフを好演している。
舞台挨拶では、その作品と同じくサービス精神溢れる千葉監督と三元雅芸によるコンビ漫才のような爆笑トークが繰り広げられた。

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■■■絶賛!主演・武田梨奈のアクション能力■■■
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三元:梨奈ちゃんとのアクションシーンの稽古は1時間しかしてないんですけど、本当に凄かったですね。これだけで出来るようになるなんて、普通あり得ないことです。あと、通常は共演者に怪我をさせないように当たらない所にパンチを出すんですけど、彼女の場合はリアルに狙うように指示があって。本番で2回くらい頭に当たってしまったんですけど、全然平気で。他の映画でどれくらい鍛えられたんだろうなって驚きました。

千葉:それ以外は全部ギリギリの所で避けてましたね。本当に凄かったですよ。梨奈ちゃんが男たちを叩きのめすシーンは、Mっ気のある人に気に入っていただけると思います。撮影期間が1週間でアクションの分量は少なめなんですけど、その分凝縮していますので。

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■■■三元雅芸をアテ書き!?サディスティックなキャラクター“氷月(ヒョウギ)”■■■
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千葉:女性をいたぶることに至上の悦びを感じる屈折したキャラクター“氷月”は、三元さんにアテ書きしたところが。虎牙さんは真っ当なヘンタイなら、三元さんは本当のヘンタイとして描きました。

三元:僕は何でこの役にキャスティングされたか分からないんですよ(会場爆笑)。僕のは演出されたヘンタイですが、千葉監督こそヘンタイですよ!女の子をバンバン蹴るシーンがあって、カメラに写ってないところは1人になって蹴ってるんですけど、カットがかかった瞬間、監督ゲラゲラ笑ってましたもんね。僕が梨奈ちゃんに蹴られてるところなんか大喜びだったし(笑)。

千葉:台本通りちゃんとやるんでちょっとおかしいんじゃないかと思って(笑)。好きにやってくれって言ったんですけど、真面目にやるから可笑しくてしょうがないんですよ(笑)。
今回は梨奈ちゃんと虎牙光揮さんのアクションがクライマックスだったので、今回彼には泣く泣く押えてもらって、面白い方を担当してもらいました。
この映画には、拉致とか母親を奪った奴らに対する復讐といったシリアスなテーマはあるんですけど、その反面、裏にはモンティパイソン的なブラックジョークがあるんです。正直この映画、よく僕に撮らせてくれたなっていうくらい過激な内容だったんですけど、みなさんが楽しんでいただけたらと思います。

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■■■三元雅芸主演『AVN/エイリアンVSニンジャ』ハリウッドリメイク決定!■■■
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千葉:三元さんはアクションも芝居もコメディもできる面白い俳優なので、これからも追っかけていただいて、たまには僕の作品もDVDで観ていただけたらいいなと(笑)。
6月24日に『忍邪』のDVDが出て、7月23日から「SUSHI TYPHOON まつり」の1本として『AVN/エイリアンVSニンジャ』が公開されます。まず東京で上映して、大阪という流れになると思いますが、こちらはアメリカウケするようなコミカル時代劇アクションになっています。

三元:『AVN/エイリアンVSニンジャ』は、終わったものも含めて世界30カ国以上の映画祭で上映される予定です。レオナルド・ディカプリオの『シャッターアイランド』や、ナタリー・ポートマンの『ブラックスワン』の制作会社Phoenix Picturesでハリウッドでリメイクされることになりました。

千葉:何か勘違いしたらしくて、僕の映画のリメイク権が欲しいと(笑)。

三元:僕は出られるんですか?

千葉:もちろん。『女忍2』でね!(会場爆笑)
今日はお忙しいところありがとうございました。僕たちの映画をよろしくお願いします!

(Report:デューイ松田)