この度、映画『一命』が、5月11日より開催されております、第64回カンヌ国際映画祭にコンペティション部門出品作品として参加し、先程、公式上映が行われました。

上映前、監督・キャストたちは車から降りた瞬間、国内外の多数のカメラマンのフラッシュを浴び、華々しくレッドカーペットを歩きました。

三池監督がカーペットに足を踏み入れた瞬間から海外プレスのインタビュアーから質問が殺到し、監督がそれらに答えるなど、本作品の注目度の高さがうかがえる模様で、三池監督、瑛太ほか『一命』チームは、レッドカーペットでカンヌ映画祭主催者のディレクターに迎えられたのち、満席のメイン会場に入り、3Dメガネをかけた一般招待客2300人とともに本編を鑑賞しました。

また、上映後は、5分以上にわたるスタンディングオベーションが発生しました。

◆映画『一命』【第64回カンヌ国際映画祭公式上映、囲み取材 概要】
●日時:現地時間 2011年5月20日(金)25:00〜(日本時間8:00〜)
●場所:
PALAIS パレ6th Floor – Terrase Mouton Cadet (フランス、カンヌ)
●参加者:三池崇史監督(50)、瑛太(28)

【コメント】

●三池監督:
(公式上映を終えて)ほっとしました。お客様に確実に伝わったなという感じがして、監督としてひとつ仕事を終えたというところです。
早く一杯飲んで寝るかという感じです。

それに、本当に楽しんでいるのが伝わってきた。あったかい、気持ちのいい拍手をいただいたので、それがこちらにも伝わってきて、「サムライの物語がフランスでも通じるのかな」という感じです。

(カンヌは)一番大きな映画祭だから、色々な作品がエントリーされていて、会場もいいし、一番びっくりしたのは、初めての3Dで、どういう環境で上映されるのかが心配だったのですが、思った以上に音響・映像も完璧なコンディションで整えてくれました。なにしろ2300人用のエクスパンディー(3Dメガネ)をそろえているところがすごいですよね。
前日の我々の試写チェックでいろいろと出したオーダーに応えてくれました。
映画そのものをきちんと表現する、という映画祭の姿勢はさすがだなと思いました。

賞に関しては、アスリートではないので、勝ち負けがはっきりしたりポイントで出るのではない。あくまでも審査員の感性にゆだねられている。
一番二番ではなく、今年のカンヌの結果はこういう結果になったということなので。自分たちにとっては、今日のお客様と今日この劇場で映画を楽しめた、ということ。それ以上の賞はないと思います。

もちろん、賞をいただけるならいただきますけれども…関西人なんで(笑)。
今日の上映でちゃんと大きなものをもらったので、それで十分だと思います。

●瑛太:
(公式上映を終えて)観ていただいたお客さんたちの反応を肌でビシビシ感じられました。今日はお酒を飲んでゆっくり寝たいと思います。

(賞について)結果論とかそういうことではなく、僕自身は俳優をやってきて、こういった場所に立てることを周りの人に感謝したいです。
この先も俳優を続けていきたいと改めて思いました。