日時:5月17日(火)
出席:J.J.エイブラムス監督(44)サンタモニカのBad Robot. Theaterから中継
会場:アキバシアター
MC:伊藤さとり
通訳:鈴木さゆり

<記者会見>

——スティーブン・スピルバーグと一緒に仕事をすることをどのように感じていますか?

エイブラムス監督:スピルバーグ監督は素晴らしい人です。また、一緒に仕事ができて光栄です。彼は、物語を作る、脚本、キャスティング、編集などで、力になる真の意味でのプロデューサーです。ただ、アメリカを代表する偉大な監督と、私が一緒に仕事をしていることに妙な感じを覚えたのは事実です(笑)

——本作が、同時期に製作された『アタック・ザ・ブロック』と似ている部分を感じましたが、どのように考えていますか?

エイブラムス監督:監督のジョー・コーニッシュとは友人です。確かに似ている部分もありますが、全然違う作品だと思います。

——映画の冒頭で、少年たちは映画作りをしています。監督自身の体験をキャラクターに反映させていますか?

エイブラムス監督:私自身を直接投影しているキャラクターは、映画にいません。ただ、どのキャラクターにも少なからぬ影響は与えていると思います。また、私自身が映画を撮り始めた頃の友達を投影していると思います。

——ジャンルとしてはどのようにお考えですか?

エイブラムス監督:まるでカクテルのようなジャンルでしょうか。ロマンティック、SF、コメディ、ドラマ、私の好きな映画を混ぜたような感じです。非常に奇妙な組み合わせかもしれませんね。ジェットコースターに乗って、いつもの自分の生活を忘れるようにして、楽しんでもらいたいです。

——本作で伝えたいことは?

エイブラムス監督:この映画はセカンド・チャンスを描いています。母を失った少年が再生していくというロマンティックなところが、本作の核です。それと同時に、SF的な部分もあります。モンスターが出てきますしね。これは、スピルバーグ監督の『未知との遭遇』や『E.T.』を観て育った大人にとって懐かしい部分もあるでしょう。とてもハートフルで子供も大人も楽しめる映画です。

——最後にメッセージをお願いします。

エイブラムス監督:私は日本が大好きです。日本にも是非行きたいと考えてます。大地震後、大変な状況になっていますが、長い歴史がある日本。復興することを祈ります。

<作品概要>

1979年。オハイオの町で、ジョーと5人の仲間たちがスーパーエイトカメラで映画撮影をしていると、トラックと貨物列車の衝突事故に遭遇する。脱線した貨物列車には「アメリカ空軍」の文字。アメリカ政府は空軍施設エリア51を閉鎖し、オハイオ州のある場所へ研究素材の全てを移送中だったのだ。燃え上がる現場に残されたカメラは事故の一部始終を撮影してしまう。そして、ジョーたちが忘れた8ミリフィルムの空き箱を発見した米軍は、極秘情報が何者かに目撃されてしまったことに気づき、町中を捜索しはじめる。同じ頃、町中から飼い犬がいなくなり、9人も行方不明になるなど不可解な出来事が次々に発生する。そして、ジョーは、事故現場からこっそり持ち帰った白いキューブに導かれるように、真実を探しに行くことを決断した。
僕たちは、ひとりじゃない。世界の秘密を目撃した、あの夏。その出逢いは、永遠に忘れない——
監督・脚本は、「LOST」「クローバーフィールド」などで常に世界を驚かせているJ.J.エイブラムスが担当し、自らオファーし今回初めてタッグを組んだスティーブン・スピルバーグが製作プロデューサーを務める。映画を愛する全ての人へ捧げる、21世紀の記憶に刻まれる衝撃と感動の超大作。

監督・脚本:J.J.エイブラムス 製作:スティーブン・スピルバーグ 配給:パラマウント・ピクチャーズ 宣伝:KICCORIT 公式HP:http://www.super8-movie.jp/

6月24日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!

(Report:千葉一生)