本日、5月17日(火)、スペースFS汐留にて、映画『TAKAMINE アメリカに桜を咲かせた男』(5月28日(土)全国順次公開)の完成披露試写会イベントを行いました。
本作の主演を務めた長谷川初範さん、共演の渡辺裕之さん、田中美里さんが登壇し、完成披露試写会舞台挨拶を行いました。

満席の客席を見て、主演の長谷川初範さんが、「雨で大変ななか、来ていただいてありがとうございます!」と挨拶すると、「ちょうどこの映画の撮影中にも記録的な豪雨があり、消防所の人が避難してくれと撮影中に入ってくるくらい(の勢い)で、渡辺さんは橋が流されて帰れないって言ってましたよね。実は、(出来上がったあとの)試写の時にも震災が起こったりと、色んなことが起こる映画なんですよ。」と振り返ると、渡辺裕之さんから「別に呪われているわけじゃないですから!」とすかさずツッコミ。その渡辺さんは、「僕が演じた金子男爵は(実在の人物も)いい男なんですよ。髪は僕の方が多いけどね。」と会場の笑いを誘った。長谷川さんが演じた高峰博士(実在の人物)については、「日本にこんなすばらしい人がいて、しかもこのような方を演じられたことをとても名誉に思う。日本人は高峰を知らないといけない。」と絶賛すると、高峰と同じ金沢出身の田中美里さんは、「地元で“高峰賞”というものがあるので、存在は知っていたが、あまり詳しくは知らなかった。この映画に出てすごい方だということを改めて実感し、関われたことを誇りに思ってます。」と同調した。渡辺さんはこの映画に出ることになったきっかけを聞かれ、「今流行りのFaceBookですよ。監督の息子さんが立ち上げたアメリカの映画制作会社がやっている映画に(キャストとして)応募をし、ノーギャラで出るよと言ったら、交通費も出ませんと言われまして・・・(笑)。そのことがきっかけで友達になり、今回のお話をいただきました。」と出演の経緯を語った。また、ハリウッドでの撮影について話が及ぶと、長谷川さんが、「田中さんは、アメリカ人スタッフにとにかく人気だった。」と明かし、渡辺さんも「彼女はボーイフレンドがいるのか?と聞かれましたよ。」と盛り上がった。しかし、田中さんはそれどころではなかったようで、「とにかく英語が大変でした。歩きながら英語をしゃべるなんてムリ!って思ってました。帰国してすぐ、英会話を習いに行きましたよ。」と英語で演技をすることの苦労を語った。
また、震災の“復興プロジェクト”にも携わった渡辺さんは、「自分が演じた金子という役もサポートする立場だったので通じるところがある。また、震災が起こってから、桜がこんなにも和むものなんだいうことをいつも以上に感じた。桜というのは下を向いて咲いている。それは上を向いて桜をみてほしいということなんだと思う。この時期に桜を寄贈した人の映画を公開するのは、非常に運命を感じますね。」と、この映画への想いを語った。
最後に、長谷川さんは、「この映画は100年前の出来事を描いていますが、子孫のこと、つまり私たちのことを想い、一生懸命に生きた人達の物語です。映画を観て、色んなことを感じてもらえれば嬉しいです。」と、しめくくった。