5月11日より開催中のカンヌ映画祭にて、6日目となる5月16日(月)19時(日本時間17日午前2時)より、メイン会場のシアター・リュミエールにてコンペティション部門正式出品作品『ツリー・オブ・ライフ』の上映が、2300名の満員の観客を集めて行われました。

上映に先立ち行われたレッド・カーペット・セレモニーには、主演兼プロデューサーを務めるブラッド・ピットと、成長したその息子を演じた共演のショーン・ペン、そしてブラット・ピットの妻を演じたジェシカ・チャステインが登場。今年のカンヌ映画祭最大のビッグスターの登場に、詰めかけた沿道の観客は大きな盛り上がりを見せた。ブラッド・ピットとショーン・ペンは、久しぶりの再会を祝いレッド・カーペット上でガッシリと抱き合い挨拶。ジェシカの手をとり、三人で観客の声援に応えた。
ブラッド・ピットは、テレンス・マリック監督との仕事について「素晴らしい体験だった」とコメント。ショーン・ペンは、「テレンス・マリック監督は、本当に凄い人だよ。カンヌに来られてとても嬉しい」と語った。
例年以上に話題作が集まる今年のコンペティション部門の中でも、最大の注目作と言われるだけあって、レッド・カーペットには、ジュード・ロウ、リュック・ベッソン監督、イザベル・ユペール、ミア・ワシコウスカ、ナタリー・バイ、シャーロット・ランプリングなど豪華な顔ぶれに加え、アンジェリーナ・ジョリーも登場。黒のドレスに身を包み、ひときわ注目を集めた。
米ヴァラエティ誌は、「最も待ち望まれていた監督の、最もシンプルかつ挑戦的な作品」、米ハリウッド・レポーター誌は「ブラッド・ピットは最高の演技を見せている」と評し、英ガーディアン紙は“星5つ”を与えるなど、マスコミの激賞が全世界のメディアで始まった。同映画祭は22日(日)に各賞が発表され、同日に閉幕する。