本日5月10日(火)、新宿バルト9にて、5月14日公開の映画『富江 アンリミテッド』のお化け屋敷先行上映会が行われた。国内外で高い評価を得る鬼才・井口昇監督、主演の荒井萌、富江役の仲村みう、AKB48/渡り廊下走り隊の多田愛佳が日本最速で本編をみた観客の前で舞台挨拶を行った。
「富江」とは、日本が誇る大人気ホラー漫画家伊藤潤二の傑作ホラーだ。長い黒髪、怪しげな目つき、左目の泣きぼくろが特徴の絶世の美貌を持った少女で、周りの男たちはたちまち彼女の虜になり、独占欲に駆られ彼女を殺害してしまう。しかし、彼女は何度殺されても蘇ってくるというもの。本作『富江 アンリミテッド』では、仲村がその絶世の美女を演じ、荒井扮する主人公であり、妹の月子の孤独を増幅させ、次第に追い詰めていくというもの。
今回の世界初上映では、血が飛び散るシーンで、実際に観客に水が撒かれたり、富江風のセーラー服の女性が奇声を発しながら劇場を走り回ったり、血まみれの男性がうろうろしていたりとユニークな演出付の上映会で観客はまさに、恐怖を実体験する上映会となった。大満足な観客の前に立った井口は、「富江は一回過去に流れた話があって、今回二度目のオファーだったので何が何でも撮りたくて、こんなに多くの方に観ていただけて嬉しいです。」、荒井は「ホントに演じていて怖かったのでそれがちゃんと出ていて嬉しかったです。」、原作の富江に最も近いと高い評価を得ている仲村は「原作そのままって思ってもらえるように髪のかきあげ方とか、頬杖のつき方とか練習しました」と、高評価の理由が伺える苦労を語った。AKB48/渡り廊下走り隊の多田は「富江弁当のシーンがあの顔がほんとにリアルで怖かったです。萌ちゃんほんとに怖がってたもんね」と言うと、荒井はすかさず「だってホント気持ち悪かったですもん」と、現場での和気藹々としたムードをうかがわせるコメントを語った。そして、ホラー作品らしく、井口が撮影時の恐怖体験を語り出し、場内が緊張に包まれたとき、まさかの暗転。キャストの3名はパニック状態に。そして、再び電気がついたとき、6名の富江がキャストを取り囲むという恐怖演出がなされ、怖がりの荒井が本気で涙を流すなか、仲村は「暗転した瞬間に両サイドからつかまれたのが一番怖かったですよ」とさすがは富江役、と思わせるたくましいコメントを語った。多田は監督の怖い話を思い出し、「監督が言ってた本編に入っちゃってる数を数えてる男の人の声ってホントに入ってるんですか?」とホラー映画らしいエピソードを出したかと思いきや、「それを確かめるためにも二度、三度と見に来てくださいね」とちゃっかり作品をPRし、ホラー映画らしからぬ和やかなムードを作り出していた。いよいよ公開初日となる14日土曜日にも新宿、横浜と舞台挨拶が予定されている